第2回エンター・ザ・ドラゴン途中経過（２）

盛り上がりを見せる、第2回エンター・ザ・ドラゴン大会。

引き続き試合結果をお届けする。

Aブロック

第５試合

「月影　綾美」　VS　「雷光時　イオリ」

前回覇者と準優勝者の再戦。

開始から4分過ぎまではイオリの呪文等で観客も沸くが、展開としてはお互い手探りの状態。

5分19秒、月影のローリングクレイドルが出るもカウントは１。

8分過ぎにイオリが高速ブレーンバスターからロープを使ってのランニングセントーン→倒れたままの月影をロメロスペシャルで吊り上げラッシュを掛ける。しかし、身体の柔らかい月影は技を受けながら反撃のチャンスを伺う。ウラカンラナからのバックドロップでフォールに行くがカウントは2.9。

ここで、突如として復活したイオリは電光石火の投げっぱなしフロントスープレックスからのスクールボーイで勝利。

後半までどちらかというと押しているように見えた月影だったが、イオリの急激な復活を考えると、イオリは押されいる風を装っていたのではなかろうか？月影は油断したわけでは無いだろうが、イオリのプロレススキルに上手を取られた形となった。

月影は、前回のベア戦に続き若手の勢いを肌で直接感じ取れたのではなかろうか。イオリは、この勝利で五分に戻り気分的にも楽になった事だろう。

第6試合

「雷光時　イオリ」　VS　「JET・ガール」

ハイスピードな対決が期待されるカード。

序盤はお互い手探りでオーソドックスな展開。4分05秒にイオリが旋回式バックドロップで奇襲をかけカウント２を奪う。続けざまにクロスアーム式ブレーンバスター→DDTと畳みかける。

JET・ガールは、サミングの反則技で主導権を取り戻そうとするが、逆にイオリの呪文がヒットする等して上手くいかない。

場外戦の後JET・ガールはウラカンラナ→コウモリ固めとラッシュするが、イオリになんなく受けられ最後はトリプルフィッシャーマンからのフライングボディアタックで3カウント。

2戦目となるイオリだが疲れはなかったようで、逆にJET・ガールの動きの悪さが目立った試合となった。イオリの動きにソツがなく本当にプロレスが上手くなったとしか言えない。団体の今後は明るいだろう。

JET・ガールは、おそらくいつもの調子でのらりくらりと捌こうとしたが、イオリが付き合わなかったと言った所か。

Bブロック

第５試合

「ギガンテス・ユウ」　VS　「ラヴィアン・友美」

前大会で両者の因縁が始まったカードの再来。ギガンテスは1回戦でまさかの敗北を喫しているだけにこの試合に掛ける意気込みは入場時から溢れていた。

ラヴィアンは、前大会からの良いイメージを持っている様で、ギガンテスの技を受けつつも的確に反撃。

4分49秒には、女子式脚4の字固めからDDT→膝十字と大型選手対応の足殺しラッシュ。ギガンテスはそんなラヴィアンを捉えきれず、ラヴィアンはかなり余裕のある展開に見えた。

ギガンテスは所々でラヴィアンを場外に落とすが、後を追わず体力の回復に努める。

7分過ぎから次第にギガンテスがラヴィアンを捉え始める。フラップジャック式パワーボムからチョークスラム→アイアンクローと、一気にラヴィアンの体力を削る。

ラヴィアンは、再三必殺のクロスアームドライバーを仕掛けるが、ことごとくリバースで返されてしまう。

12分30秒、ギガンテスのストマックバスタースラム→ダイビングギロチンドロップ→ジャイアントスイングという必殺技コンボが炸裂。完全にグロッキー状態のラヴィアンに叩きつけラリアット連打でとどめを刺し、ギガンテスが前回の雪辱を果たした。

前回同様満足度の高い試合を見せてくれた両者。団体の黄金カードの一つであろう。ラヴィアンは完全に一皮剝けて団体の顔としての一翼を担う選手に成長したし、ギガンテスは今回の雪辱でまだまだ看板を背負う力量を見せつけた。

今後もこの2人の対決からは目が離せないだろう。

第6試合

「ラヴィアン・友美」　VS　「園崎　咲恵」

ラヴィアンが、大会前の抱負で注目する選手として名前を挙げた園崎との1戦。

前の試合で負けているだけにラヴィアンの気持ちの切り替えに注目した。

試合開始からラヴィアンはじっくりと試合を進めていく。要所で女子式脚4の字固めを決め、園崎の動きをけん制する。

園崎も単発ながら技を返していくが、ラヴィアンの勢いは止められない。8分19秒スリングブレイドからダブルアームスープレックス→ノーザンライトボムと繋げカウント2.9！

追い込まれた園崎はここで根性でジャンピングパイルドライバー→ドロップキックと繋げるがカウントを奪う事すらできない程消耗していた。

ラヴィアンは、この隙を逃さずノーザンライトボムから腕ひしぎ逆十字固めでタップアウトを奪う。

結果を見ればラヴィアンの完勝。2試合目のラヴィアンだったが、完全に吹っ切れていた様子でリラックスした様子だった。

一方園崎は、要所でラヴィアンのスープレックスやドライバーを切り返していた。しかし、そこだけに注力していたわけでは無いだろうが、攻撃自体は単発で効果的な攻撃が出来ていなかった。

ラヴィアンは嫌な空気を断ち切り上手く仕切り直しできた事だろう。今後の対戦に注視したい。

＜続く＞