Only One Burn

今回紹介するのは「Only One Burn」。

宇宙船（着陸船）を操作してポートに着陸させるゲーム。

基本操作は、A・Dキーで左右スラスターの噴射。spaceバーでメインエンジンの噴射である。

ゲームが始まると自由落下する宇宙船。左右スラスターで姿勢制御とメインエンジンによる上昇を行い、宇宙船をポートに着陸させる事が目的だが、メインエンジンによる噴射は1回しか行う事が出来ない。（スラスターに回数制限はない）

spaceバーを押す長さでメインエンジンの噴射時間を調整し、その後は自由落下する宇宙船の姿勢を左右のスラスターで制御しながらポートを目指す。

ポートに上手く着陸できればステージクリアとなるが、1回しか使用できないメインエンジンの噴射をどこで行うかが重要。その為に予め宇宙船を傾けたりしてポートへの距離を掴まなければならない。

使用するのがボタン3つのみとシンプル極まりなく、ゲームの目的も指定された場所に着陸させるだけと単純明快。しかし、コレが難しい！

ポートへの距離と1回しか使えないメインエンジンの噴射角度と時間、着陸への姿勢制御と短時間で全てを考えて行動しなければならない。ステージ（惑星）も数ステージ用意されており、（恐らく）重力が異なるので、先に進む毎に更に難しくなると思われる。

ルールと目的が単純明快でリピート性が高い、実にゲームらしい良く出来たゲームである。是非プレイして頂きたい。

操作の無駄を極限までそぎ落とし、判り易いルールとする事で、説明書を見るだけで誰でもそのゲームを理解できるというのは、ゲームの本質を突いた素晴らしい事である。

単純でリピート性が高いゲームはゲームプレイヤーの裾野を広げるものであり、クリエイターとしては常に心掛けなければならない要素の一つであろう。

大作ゲームも勿論良い。しかし、ゲームの面白さの本質はシンプル極まりないモノで、こうした小さな作品に埋もれているモノなのかもしれない。