「Vampire Survivors」は、押し寄せる敵を躱しながら一定時間生き残るゲーム。
ゲーム内容は、敵を倒すと出現する宝石を集める事で経験値を得、レベルUPと共に武器やスキルを取得しながら戦っていく。同様に中ボスクラスの敵を倒すと出現する宝箱を開ける事でもパワーアップしていく。また、レベルUP時のアイテム取得はランダムであり、プレイ毎に立ち回りが変化していく。
このゲームのヒットに伴い、類似ゲームが多数発売されている。いわゆるヴァンサバ系ゲームと呼ばれるこれらのゲームは、どれも本家と同じゲーム性である。
では、何故このゲーム性がウケているのか?
先ず、ランダム成長要素が挙げられる。
ランダム要素は面白いゲームの要素の一つであり、それはプレイの度にプレイヤーに求める操作等が変化する=同じ行動で安定せず毎回新鮮な気持ちでプレイ出来る=プレイモチベーションを上げる、という効果がある。
簡単に言うと毎回違った刺激があるので飽きがこないわけだ。
また、その周回プレイに耐えうるだけの演出がある。
これは、プレイヤーキャラのパワーアップ演出であり、パワーアップする毎にド派手な攻撃を繰り出していく。見た目に強くなっている感は、優越感と共に満足感を刺激する。
そして、それでも数で押してくる敵を弾幕シューティングの様に避けて行かなければならないスリル。緊張と緩和のバランスがとられているのだ。
そして、プレイ時間が安定して長い事が挙げられる。
基本的な事だが、1プレイの時間が短ければ満足度は低くなる。通常、プレイヤーは少しでも長く楽しい時間を過ごそうと思ってプレイしているわけだから当然である。
現在ゲームのプレイスタイルも多様化し、短時間でサクッと遊んだり、オンラインRPGをじっくりプレイしたりは、プレイヤーの時間配分次第であるが、ゲームプレイは暇つぶしを超えた遊びであり、一定の満足感は必要だ。
対戦格闘ゲームは短時間で満足感が得られるゲーム性があるが、それは基本対戦で勝った方だ。負けた側の満足度はプレイ時間を考えると相当低く感じられるに違いない。
しかし、Vampire Survivorsのフォロワー(ヴァンサバ系)ゲームは、一定時間のプレイが保証されている。
実はこの事こそが、ヒットした大きな要因だと思う。
毎回違う展開を一定の時間遊べる・・・よく考えなくても面白くないはずがない。 ゲーム性は系列でほぼ同じである為、後はキャラクターと演出が自分お好みにマッチしたゲームを探せばよい。ただ、どのゲームでも(クソゲーを掴まされるという)大きな間違いはないハズだ。そういう意味では、対戦格闘ゲームよりも安心してプレイ出来るジャンルだと思う。
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