今回紹介するのは「Haydee 2」。 steamで発売中のアクションアドヴェンチャーゲーム。 女性型アンドロイドを操り、閉鎖された施設から脱出を試みる内容だ。
<基本操作>(キーボード)*Xboxコントローラ対応。
W・A・S・D:移動
E:アクション
R:リロード(銃を構えながら)
C:後方視点変更
TAB:インベントリ
左control:しゃがむ
スペース:立ち上がる
左shift:走る(押しながら移動)
マウス移動:視点移動(エイム)
マウス右クリック:(銃を)構える
マウス左クリック:射撃(アクション)
尚、アイテム使用のショートカットキーを1~4キーに割り振る事が可能。
2という事で、1(無印)があるわけだが、無印も女性型アンドロイドを操り施設から脱出する内容(だと思われる。未クリアなので詳細は不明・・・)だが、その主人公である女性型アンドロイドの姿が特異であり、一部ユーザーから注目された。
というのも、自キャラであるアンドロイドの基本的スタイルがかなりグラマラスで、更にしゃがむ動作時の「尻」がドアップになるカメラ視点が、否が応でも男性プレイヤーの目を惹いたわけだ。(無印は、キャラの頭部のみロボットで身体が豊満な女性というギャップで更に目を惹いた)
そんな無印版の主人公の造形は今作も踏襲されていて、(無駄に)グラマラスなキャラを操作して謎を解き明かしていく。
操作感覚は、初代バイオハザードの様な感覚だが、明確なストーリーは提示されておらず、道中に点在する職員のメモやメールからぼんやりと世界観が見えてくる感じだ。
その為、謎解きも基本は単純に先へ進む為の扉を開くアイテム集めという事になっている。
更に、弾薬を合成する以外は組み合わせて使うアイテムもない為、アイテムさえ手に入ればすんなり先に進む事が出来る。
しかし、道中の仕掛けが頭を悩ませる。
扉を開く為のボタンの多くは、押す事で開く扉があれば同時に閉じてしまう扉がある事が多い。この為、目的のアイテムを取る為のルート選定にパズル的要素が加わる。
一見意味が無い様なルートにも意味があるので、先に進んだ時には思わず「なるほど!」と声が出るだろう。
道中邪魔になる敵は、基本2種類しか存在しない。
この為、やや単調ではあるが要所で登場する為スリリングなアクションを楽しめる。
ゾンビ系で動きが遅い敵。
両手でのひっかきで攻撃してくる。ヘッドショットが有効。
動きの速い女性型アンドロイド。(通称カマキリ女)
鎌状の両手を振り降ろして攻撃してくる。動きが早い事に加え、フラグが立った時に急に現れる神出鬼没さが厄介。
しかし、道中一番厄介なのは地雷である。
床や壁に仕掛けられていて、近づくと爆発する。ラジオペンチで解除するか遠間から銃で撃って爆発させる必要がある。
この地雷が、曲がり角等の進路上の死角に設置されている事が多く、余程慎重に進まない限り、初見で見破る事は困難である。
尚、この地雷は解除後武器として使用出来る。
設置後一定時間で起爆完了状態となるため急いで離れる事。一部の敵は、フラグにより出現する為、それを見越して設置しておくと良いだろう。
施設内は多数のエリアに区切られている。それぞれのエリアは壁などの色で区別されている為判り易い。
物語が進むに連れて各エリアが繋がり行動範囲が広くなるが、このぬっぺりとした背景色と、同じような景色の為かなり迷いやすい。
後半ステージの暗闇エリアは、視界の悪さから更に迷いやすいので注意しよう。
また、通常エリアも特異なライティング仕様で影部分が協調されている。その影部分にアイテムがある事も多い為、画面内はくまなく探索する事を心掛けよう。
尚、操作やアクションが可能なオブジェクトは、近づく事で黄色の縁取りでハイライトされる為判り易いが、上記の様に暗闇にある場合もある為、何もないと思われる部分もくまなく探索する様にしよう。
しゃがみ動作は、ある意味このゲームのキモといえる。
とにかく、プレイヤーキャラである女性アンドロイドの尻がこれでもか!と画面内に映し出される仕様で、そこにばかり目が行くが、しゃがみ動作でしか通る事が出来ない通路があるし、しゃがまないと見つける事が出来ないアイテムもある為、探索時はしゃがみ動作でも一通り調べる事をお勧めする。
<総評>
先ずは「尻」だろう!(笑)
とにかく画面に映し出される「尻」に目が行きがちであるが、ゲーム内の背景やオブジェクトを見る限り、完全に製作者の趣味である事が判る。このフェティシズムを理解できるかどうかは、このゲームをプレイするうえで極めて重要だ。
ゲーム内容としては、初見殺しのトラップが多い。最初のアイテム「ラジオペンチ」を取るまでに、かなりのプレイヤーが地雷でゲームオーバーになったはずだ。
またアイテムの使い方を理解するまで同じ場所を行ったり来たりする事も多く、トライ&エラーに対する我慢強さも必要。
但し、先のラジペンの例でいえば、ラジペンのある部屋から脱出する為にラジペンを使う必要がある事や、銃の無い状態で敵を倒す為地雷を使用する等、チュートリアル的に先に進めようとする構成で、覚えてしまえば実に考えられた内容である。
先に進むに連れ、マップ内の繋がりが複雑になっていくが、基本「覚えゲー」の為、自ずと行くべき場所が理解できる様になっている。この為の初見殺しであると考えれば、これもまた良く出来ていると言わざるを得ない。
前作との違いは、ジャンプアクションが無い事で、それ故立体的な攻略が無い所が大きな違い。パズル要素が強かった前作に比べ、よりアクション方向に舵を切った形だが、言い換えれば、遊びやすくなったと言えるだろう。
見た目的に珍妙なゲームと思われがちだが、実際は作り込まれた良質なアクションゲームである。この画面内の尻に抵抗が無ければ、カジュアルに楽しむ事が出来るので、興味がある方は是非プレイして頂きたいゲームだ。
*プレイ動画
*ネタバレです。
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