今回読破したのは「超ファミ漫」内田名人 ファミコンブーム黎明期から児童誌を中心に描かれた、ファミコンをモチーフとした漫画を解説する内容。
有名どころでは、初のファミコン漫画「ファミコンロッキー」が、やはり個人的に思い入れ、というか知っている作品だ。
個人的には、ロッキー連載時は児童誌からは離れていたので連載を読んでいた記憶はないのだが、それでも直系の先祖である「ゲームセンターあらし」で育っているので、ゲーム漫画の楽しさというモノは理解している。
ブーム初期は、あらし直系のバトル物が多かったようだが、ファミコンのゲームジャンルの多様化に伴いバトル物は衰退していく。
同時に攻略漫画というモノも存在した。今でいう実況風で人気があった様だ。
更に、ファミコン情報誌に連載されていたコラム系漫画も息の長い連載をしていた。
とはいえ、基本はバトル物であり、ファミコンで戦うという熱い展開が当時の子供の心を打ったものだ。
初期ファミコンゲームのビジュアル・ストーリー的な弱さを補完する為に生まれたファミコン漫画。そんな漫画もファミコンの表現力の向上でその意味を失っていった事は、皮肉なのかもしれない。
現在は漫画に頼る必要がない程ゲームのビジュアルは進化しているし、物語も映画を彷彿させるものもある。
漫画・アニメ・映画同様、ゲームも重要なサブカルチャーの地位を築いたのだ。
そして、そんなゲームを創り上げたのは、ファミコン漫画を読んで育った世代なのだ。
そういった意味で、こうした書籍で過去のゲームカルチャーを振り返る事は、むしろ必要な事なのではないだろうか?
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