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北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ  ~追憶の流氷・涙のニポポ人形~

  • 執筆者の写真: 竜騎士
    竜騎士
  • 6 日前
  • 読了時間: 3分
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今回紹介するのは、「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ  ~追憶の流氷・涙のニポポ人形~」steamで発売中のコマンド選択式アドヴェンチャーゲーム。

有名タイトルの続編という形で、元はオールドPC(6001・9801等)で発売されたが、有名になったのはファミコン移植版だろう。(ストーリーラインはファミコン版が元になっている)

内容は、ファミコン版のリメイクに、その後を描いたオリジナルシナリオを追加した形。リメイクパートに関しては、絵柄と音楽が描き直されているだけで、ファミコンオリジナルのまま進めていける。

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リメイクパートクリア後、追加シナリオに突入するが、その基本ストーリー展開はオリジナルを踏襲していく。コレに関しては、オリジナルのオマージュばかりで、同じ展開の話を繰り返していて、新しいストーリーを体験している感覚はほぼ無かった。(めぐみのバスタオルはお約束だが、それ以外もほぼ全てが前作のキャラが現代のキャラに入れ替わっただけで同じ事をやっている)

名作だけにオリジナルのリメイク部分は当然楽しめるのだが、その後も同じ展開となると、若干苦痛を感じる。

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更に言えば、ストーリーテリングとしても若干不満を感じた。だれが犯人でどんな目的があったのか、という部分がミステリーとしての山場であるが、終盤前に突然関係者が全て語ってしまうのだ。その後は、その確認作業が続くだけで、話の先を見る楽しみは半減以下となってしまっている。(コレに関しては、主人公が警察組織の人間ではない、という部分で仕方ないかもしれないが)

しかも、ギャグとしてRPG風シーンが挿入されていたりして退屈この上ない。仮に、この演出がオールドゲーマーに刺さると思っていたとしたら、正直ハズしていると思う。何故なら、アドヴェンチャーゲームの面白さはストーリーの追体験にあるので、余計なスパイスは(いくら関係会社のギャグとはいえ)不要だと思っているからだ。個人の感想だが、今回の件は悪ふざけが過ぎていると思う。


リメイク(オリジナル)もそうなのだが、事件の真相は断片的に匂わせる証拠を集めるだけ集めて一気に解明される形。モヤモヤしたものが一気に解決される展開はストレスが大きいだけにスッキリ感は大きいのだが、全体がぼんやり見えている状態なのでどんでん返し的な面白さはない。つまり、このゲームは丁寧なストーリーを追体験する事が面白さなのだ。そういう意味では、スゴく良く出来たシナリオだと思う。


他のコラムでも述べているが、アドヴェンチャーゲームは好きなジャンルのゲームで、このゲームのファミコン版も大変楽しくプレイした記憶がある。今回は、その思い出補正込みで購入したのだが、正直価格程楽しめたという感覚はない。理由は先に述べた通りだが、新しさが全く感じられないという事だ。続編であるから、ある程度前作を踏襲する事は当然であるが、話の展開がほぼ同じであれば、追加シナリオの意味がないと思う。色々制約はあったと思うが、最低でも追加シナリオらしいボリュームは欲しかった。

結局のところ、一番楽しめたのは「めぐみのバスタオル」という事では、満足度は低く見るしかないのだ。(個人の感想です)

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