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思い出ゲーム10本勝負(12)

  • 執筆者の写真: 竜騎士
    竜騎士
  • 5月13日
  • 読了時間: 6分

更新日:5月26日

このコラムでは、私がこれまで触れてきたゲームの中で、特に記憶に残るゲームを紹介していく。尚、「触れてきた」という意味は、実際に遊んだ、というだけではなく、見掛けただけ、というゲームも含む。まぁ、本当に気になるゲームについて、思い出を語っていく内容がメインとなる。また、各作品に関して詳しいデータ(発売時期等)は述べないし、記憶の希釈で間違っている部分もあるだろうが、ご容赦願いたい。


では、早速行ってみよう!


①「かまいたちの夜」

チュンソフトがスーパーファミコンで発売したサウンドノベル。

「弟切草」に続くサウンドノベル第2弾で、いくつかの続編が作られる程のヒット作となった。


恋人と雪山のペンションを訪れた主人公が殺人事件に巻き込まれる、というメインストーリー。前作のホラー要素とは異なる、サスペンスドラマ調の怖さを堪能できる。

主人公が殺人事件に巻き込まれ、事件を解決に導くというアドヴェンチャーゲームの定番設定は、オールドタイプの自分にはかなり刺さった設定でやり込んだ記憶がある。

普通に犯人当てとして楽しむ事は勿論、クリア後お笑い系・お色気系等へと分岐していく幅の広い物語は健在で、長く楽しめた記憶がある。

また、ゲーム表現として、背景画像に透過性シルエットで各登場人物を描くスタイルは、臨場感を与える素晴らしい演出だった。


そんなリピート性と馴染みのあるサスペンスドラマ調のストーリーが受け入れられ、シリーズ化されていくわけだが、同時に、サウンドノベルとして音楽の評価も高かった。

このサウンドの評価の高さがゲーム全体の評価を上げている事は間違いなく、ここにサウンドノベルのスタンダードが誕生した、と言っても過言ではないだろう。


②「雷電」

セイブ開発が業務用で発売した縦スクロールシューティングゲーム。

8方向レバー+ショット+ボンバーというオーソドックスな縦スクロールシューティングゲーム。

自機の主武器がミサイルとレーザー、サブ武器もミサイルとホーミングミサイルの2種という実に潔い仕様で、その判り易さがウケたのかゲームセンターで長期間稼働する大ヒットとなった。


ショット+ボンバーのシューティングは、ボンバーが遅効性か即効性かでゲーム性が変わる。個人的には、この雷電のボンバーが好きだ。ボタンを押して投下後、爆発と同時に画面が揺れる演出に兵器としての威力を感じる事が出来るからだ。ド派手な演出ではないが、このプレイヤーに訴えかける演出はヒットの一因である事は間違いない。

このゲームは、専門学校時代の友人と共に学校帰り等に暇つぶしとしてプレイしていた記憶がある。私も友人もシューティングよりはアクションゲームを好んでいたし、もっと言えばその頃はPCゲーム(美少女ゲーム)に熱を入れていたのだが・・・^_^;


③「プロレス」

ニンテンドーがファミコンディスクシステムで発売したプロレスゲーム。

ファミコンで発売された事もあり、見降ろし画面のオーソドックスなプロレスゲームである。

遠距離でパンチ・キック、近づいて組み合って十字キー+AorBのボタン連打で投げ技を繰り出して体力を削り、3カウントもしくは場外に相手を落として20カウントでリングアウト勝ちとなる。

打撃・投げ・飛び技とオーソドックスなプロレス技は概ね出す事が出来るし、各キャラクターに固有の必殺技も備わっていて、普通に楽しめるゲームとなっている。しかも、飛び技はトップロープや場外への飛び技が出来る!

また、キャラの動きが滑らか(特にバックドロップの動きは必見だ)で、かつ大技が決まった時の衝撃音が気持ち良く、畳みかける時の気分を高揚させる。

繰り返しになるが、ファミコンとしてはかなり良く出来たプロレスゲームだと思う。


このゲームは、ディスクライターの書き換えを利用して購入した記憶がある。(田舎にもディスクライターがあった事が、今思うとスゴい)

好きなキャラは「スターマン」で、サマーソルトキックからのフォールに拘っていた。


プロレスゲームは、格闘ゲームの一ジャンルと位置付ける事が出来ると思うが、私の格闘ゲームへの意識付けを行ったのは、このゲームだったのかもしれない。


④「ワルキューレの冒険 時の鍵伝説」

ナムコ(現バンダイナムコゲームス)が、ファミコンで発売したアクションRPG。

このゲームはとにかくパッケージビジュアルのみで購入した事が思い出として残っている。他のコラムでも再三述べているが、当時のゲームはグラフィック表現に乏しく、ゲーム内のキャラクターイメージを掴むには、パッケージや広告などのイメージイラストに頼る部分が大きかった。

(ファミコンに限らず)ゲームというホビー自体が男子をメインターゲットにしていた為、女性キャラに注目が集まるのは必然で、各社から魅力的な女性キャラが登場する事となるわけだが、ファミコンに関してはターゲット層とニンテンドーの意向で、表立ってエロスを売りにするキャラは多くなかった。(フェチ要素を刺激してはいたと思う)

そんな中、ナムコはアーケードゲーム黎明期からキャラクターゲームが得意なメーカーであり、それはファミコンオリジナルゲームでも如何なく発揮されており、その決定打とも言えるキャラが、このワルキューレの冒険の主人公「ワルキューレ」であった。


ワルキューレは北欧神話に登場する、戦士の魂を天界に導く女神で、戦乙女とも呼ばれる存在。当時戦う女性という存在が少しづつ認知されてきていた事も有り、設定自体はすんなり受け入れられたと思う。

何と言ってもキャラクターデザインを務めた「富士広」氏の描くワルキューレは、勇ましさと可愛らしさを押し出した名デザインである。

そんなキャラクターに一目惚れしたのは言うまでもなく、ソフトの発売日を心待ちにしていたモノだ。

ゲームは見降ろし型のアクションRPGなのだが、とにかく何をしていいのかサッパリ判らず、途中で諦めてしまった・・・^_^;


ちなみにワルキューレは、後にジャンプアクションゲームとしてアーケードで発売(ワルキューレの伝説)され、こちらも大ヒットゲームとなった。また、ゲーメストの増刊「ギャルズアイランド」では、読者人気投票で見事1位を獲得している。ファミコンキャラがアーケードに逆移植される事は珍しく、その人気度合いを如実に物語っていると言えるだろう。


⑤「トリックDS版 隠し神の棲む館」

コナミがニンテンドーDSで発売したアドヴェンチャーゲーム。

トリックは、2000年初期に放映されたTVドラマで、(自称)天才マジシャン「山田奈緒子」と大学教授の「上田次郎」のコンビが、超常現象を模した犯罪事件に巻き込まれる内容。

主人公を含めユニークなキャラが大量に登場し、ミステリーだが笑いを交えて深く内容に引き込んでいくストーリーテリングで大人気となった。

私は放送からだいぶ経ってから映画を含めて一気見したのだが、かなりハマり、当時最新作であった劇場版(劇場版トリック霊能力者バトルロイヤル)を映画館で観た。

そんな時期に発売されたこのゲームは、会話や場所の探索で事件解決のヒントカードを入手し、推理パートでそれらを組み合わせて正解を導き出す、いわゆる逆転裁判的な内容。

ただ、プレイ途中でドラマへの熱が冷めたのか、クリアした記憶が無い。

DSのゲームはこんな感じで途中までプレイして投げ出してしまうゲームが多かった・・・^_^;


以前紹介した「交渉人DS」同様、ドラマにハマり購入したゲームだが、どちらも逆転裁判系のゲームで、そう考えると逆転裁判のシステムの素晴らしさが浮き彫りになるのだが、それは別の話。


<続く>


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