このコラムでは、私がこれまで触れてきたゲームの中で、特に記憶に残るゲームを紹介していく。尚、「触れてきた」という意味は、実際に遊んだ、というだけではなく、見掛けただけ、というゲームも含む。まぁ、本当に気になるゲームについて、思い出を語っていく内容がメインとなる。また、各作品に関して詳しいデータ(発売時期等)は述べないし、記憶の希釈で間違っている部分もあるだろうが、ご容赦願いたい。
では、早速行ってみよう!
①「エキサイティングバスケット」

コナミがファミコンディスクシステムで発売したバスケットボールゲーム。
ちなみに、当時コナミはエキサイティング・・・と名付けたスポーツゲームを立て続けに発売していた。
現在はスポーツゲームを好んでプレイしないのだが、娯楽の少なかった当時は何でも「取り敢えず」プレイしていた。このゲームもそんな感じでプレイしていた(確か友人に借りたソフトだった)のだが、BGMが素晴らしく、テンポのいいゲーム展開と相まって結構な時間プレイした記憶がある。
思うに、コナミは昔からゲーム音楽に掛けては1級の技術を持っていた。アーケードも家庭用も素晴らしい楽曲揃いである。これが音ゲー一人勝ちに繋がっていく事を考えると、ずっと1本通った強みだったのだ、と分析出来る。
②「弟切草」

エニックスがスーパーファミコンで発売したノベルゲーム。というか、ノベルゲームというジャンルを確立した記念碑的ゲーム。
恋人と訪れた怪しげな洋館での不気味な出来事がメインストーリーで、全体的にホラーテイストが強い。ストーリー上の分岐点での選択肢により異なった展開を楽しむ事が出来る。基本はホラーだが、バラエティ豊富な分岐が用意されていて、周回プレイを促していた。

このゲームは、それまでのコマンド選択型アドヴェンチャーゲームから、より「物語」を読ませる方向に進んだゲームだ。また、サウンドノベルと謳っているだけあり、シーンに合った効果音(雷・水の音等)が臨場感を高め、テキストを読む事にのめり込ませていた。
この選択肢のある小説は、「読むゲーム」のキャッチコピーを冠したノベルゲームの始祖となった。
既存のアドヴェンチャーゲームから大きく変化したこのゲームは、新しいジャンルを生み出し、一大ブームを起こした。しかし、余りにも手軽に作る事が可能なシステムは、粗製乱造を引き起こし、エロゲーへの飛び火で息の根を止められるのだが、それはまた別の機会に。
③「the Queen of Durllist」

アグミックスがPC(98)で発売した対戦格闘ゲーム。
アーケードで人気が爆発していた「ストリートファイターⅡ」の影響は、コンシューマに限らずPCゲームにも及んでいた。そして、当時PCゲーム市場は美少女ゲーム(エロゲー)が席巻しており、当然の様に脱衣を基本とした「美少女対戦格闘ゲーム」を生み出す事になった。
このゲームには、当時の人気漫画家がキャラデザインとして参加しており、また、PCゲームとして初期の対戦格闘ゲームだったので、そこそこ注目は集めていたと思う。
また、対戦格闘ゲームのブームに乗り、続編の「外伝(α)」も発売された。
このゲームは、当時の所持PC(PC-98VM21)の非力なスペックで、無理やり動かしていた事も有り、まともに遊んだ記憶がない。(そもそも、アクションゲームは、FM-TOWNSやX68等のホビー向けマシン以外では不向きなジャンルだった)

更に言うと、当たり判定が無茶苦茶で、お世辞にも対戦格闘ゲームとして面白いとは言えず、ウリである人気漫画家も正直ほぼ知らない(主にエロ漫画家)人たちだったのでエログラフィックを見ても何も感じなかった部分は大きい。(グラフィックレベルは低くなかった)
④「スーパーリアル麻雀 PⅡ」

セタが業務用で発売した脱衣麻雀ゲーム。
アーケードゲームの麻雀ゲームは、初期の頃から「脱衣」が付き物だった。これは当時のゲームセンターの客層が大人(サラリーマン)だったからで、グラフィックもリアル志向の(それこそ画像取り込みの様な)ゲームが大半だった。
しかし、このゲームの登場で、いわゆるアニメファン(オタク)層の取り込みに成功する。
一番の功績は、アニメーション処理による臨場感ある脱衣シーンを見せてきた事。今観てもかなり滑らかなアニメーション処理で脱衣する女の子(ショウコ)は、かなり魅力的であった。(ゲーメストで、このゲームの特集が掲載された号が、爆発的に売れたことは伝説だ)
更に言えば、このゲームのヒットからアニメ美少女をモチーフにした脱衣麻雀は一つのジャンルとして定着していく。
例によって、このゲームをプレイした事はない。前述の通り雑誌の記事からプレイ意欲だけは募っていたのだが、近所のゲーセンには入荷していなかったと思うし、すでにその頃続編であるPⅢに話題が移っていたと記憶している。
人生に於いて、自分がプレイしたいと思った全てのゲームをプレイ出来るわけではない。それでも、このゲームの様に記憶に残っているゲームはどんどん紹介していきたい。
⑤「麻雀エンジェルキッス」

ジャレコが業務用で発売した脱衣麻雀。
このゲームも実際にプレイした事は無いのだが、何と言ってもタイトル画面の原画を「うるし原智志」氏が手掛けている事が私の目を惹きつけた。この頃氏は結構ゲーム関係の仕事もこなしていて、そうした作品は一通り手にした記憶がある程氏の絵柄が好きだった。

但し、このゲームで氏が関わっているのはタイトルだけらしく、実際のゲーム画面(脱衣シーンも)は別人が手掛けているのだが、これを知った時、当時プレイしていたら騙された!と嫌な思いをした事だろうと、変な汗を流したものだ。(大袈裟)

このゲームは勤めていたゲーセンに入荷したのだが、その際店員特権(?)でPOPを頂き有頂天になっていた、という事で記憶に残っている。(笑)
当時、結構こうしたノベルティをねだって頂いていたのだ。(本来はダメなんだよね・・・^_^;)
基板のノベルティとしては、ポスターとPOPが鉄板だが、簡易コマンド表や攻略情報といったモノもあり、各社力を入れていた事が伺える。
<続く>
Comments