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思い出ゲーム10本勝負(10)

  • 執筆者の写真: 竜騎士
    竜騎士
  • 2月1日
  • 読了時間: 11分

更新日:4月18日

このコラムでは、私がこれまで触れてきたゲームの中で、特に記憶に残るゲームを紹介していく。尚、「触れてきた」という意味は、実際に遊んだ、というだけではなく、見掛けただけ、というゲームも含む。まぁ、本当に気になるゲームについて、思い出を語っていく内容がメインとなる。また、各作品に関して詳しいデータ(発売時期等)は述べないし、記憶の希釈で間違っている部分もあるだろうが、ご容赦願いたい。


では、早速行ってみよう!


「エキサイティングバスケット」

コナミがファミコンディスクシステムで発売したバスケットボールゲーム。

ちなみに、当時コナミはエキサイティング・・・と名付けたスポーツゲームを立て続けに発売していた。


現在はスポーツゲームを好んでプレイしないのだが、娯楽の少なかった当時は何でも「取り敢えず」プレイしていた。このゲームもそんな感じでプレイしていた(確か友人に借りたソフトだった)のだが、BGMが素晴らしく、テンポのいいゲーム展開と相まって結構な時間プレイした記憶がある。

思うに、コナミは昔からゲーム音楽に掛けては1級の技術を持っていた。アーケードも家庭用も素晴らしい楽曲揃いである。これが音ゲー一人勝ちに繋がっていく事を考えると、ずっと1本通った強みだったのだ、と分析出来る。


②「弟切草」

エニックスがスーパーファミコンで発売したノベルゲーム。というか、ノベルゲームというジャンルを確立した記念碑的ゲーム。


恋人と訪れた怪しげな洋館での不気味な出来事がメインストーリーで、全体的にホラーテイストが強い。ストーリー上の分岐点での選択肢により異なった展開を楽しむ事が出来る。基本はホラーだが、バラエティ豊富な分岐が用意されていて、周回プレイを促していた。

このゲームは、それまでのコマンド選択型アドヴェンチャーゲームから、より「物語」を読ませる方向に進んだゲームだ。また、サウンドノベルと謳っているだけあり、シーンに合った効果音(雷・水の音等)が臨場感を高め、テキストを読む事にのめり込ませていた。

この選択肢のある小説は、「読むゲーム」のキャッチコピーを冠したノベルゲームの始祖となった。


既存のアドヴェンチャーゲームから大きく変化したこのゲームは、新しいジャンルを生み出し、一大ブームを起こした。しかし、余りにも手軽に作る事が可能なシステムは、粗製乱造を引き起こし、エロゲーへの飛び火で息の根を止められるのだが、それはまた別の機会に。


③「the Queen of Durllist」

アグミックスがPC(98)で発売した対戦格闘ゲーム。

アーケードで人気が爆発していた「ストリートファイターⅡ」の影響は、コンシューマに限らずPCゲームにも及んでいた。そして、当時PCゲーム市場は美少女ゲーム(エロゲー)が席巻しており、当然の様に脱衣を基本とした「美少女対戦格闘ゲーム」を生み出す事になった。

このゲームには、当時の人気漫画家がキャラデザインとして参加しており、また、PCゲームとして初期の対戦格闘ゲームだったので、そこそこ注目は集めていたと思う。

また、対戦格闘ゲームのブームに乗り、続編の「外伝(α)」も発売された。


このゲームは、当時の所持PC(PC-98VM21)の非力なスペックで、無理やり動かしていた事も有り、まともに遊んだ記憶がない。(そもそも、アクションゲームは、FM-TOWNSやX68等のホビー向けマシン以外では不向きなジャンルだった)

更に言うと、当たり判定が無茶苦茶で、お世辞にも対戦格闘ゲームとして面白いとは言えず、ウリである人気漫画家も正直ほぼ知らない(主にエロ漫画家)人たちだったのでエログラフィックを見ても何も感じなかった部分は大きい。(グラフィックレベルは低くなかった)


④「スーパーリアル麻雀 PⅡ」

セタが業務用で発売した脱衣麻雀ゲーム。

アーケードゲームの麻雀ゲームは、初期の頃から「脱衣」が付き物だった。これは当時のゲームセンターの客層が大人(サラリーマン)だったからで、グラフィックもリアル志向の(それこそ画像取り込みの様な)ゲームが大半だった。

しかし、このゲームの登場で、いわゆるアニメファン(オタク)層の取り込みに成功する。

一番の功績は、アニメーション処理による臨場感ある脱衣シーンを見せてきた事。今観てもかなり滑らかなアニメーション処理で脱衣する女の子(ショウコ)は、かなり魅力的であった。(ゲーメストで、このゲームの特集が掲載された号が、爆発的に売れたことは伝説だ)

更に言えば、このゲームのヒットからアニメ美少女をモチーフにした脱衣麻雀は一つのジャンルとして定着していく。


例によって、このゲームをプレイした事はない。前述の通り雑誌の記事からプレイ意欲だけは募っていたのだが、近所のゲーセンには入荷していなかったと思うし、すでにその頃続編であるPⅢに話題が移っていたと記憶している。


人生に於いて、自分がプレイしたいと思った全てのゲームをプレイ出来るわけではない。それでも、このゲームの様に記憶に残っているゲームはどんどん紹介していきたい。


⑤「麻雀エンジェルキッス」

ジャレコが業務用で発売した脱衣麻雀。

このゲームも実際にプレイした事は無いのだが、何と言ってもタイトル画面の原画を「うるし原智志」氏が手掛けている事が私の目を惹きつけた。この頃氏は結構ゲーム関係の仕事もこなしていて、そうした作品は一通り手にした記憶がある程氏の絵柄が好きだった。

但し、このゲームで氏が関わっているのはタイトルだけらしく、実際のゲーム画面(脱衣シーンも)は別人が手掛けているのだが、これを知った時、当時プレイしていたら騙された!と嫌な思いをした事だろうと、変な汗を流したものだ。(大袈裟)

このゲームは勤めていたゲーセンに入荷したのだが、その際店員特権(?)でPOPを頂き有頂天になっていた、という事で記憶に残っている。(笑)

当時、結構こうしたノベルティをねだって頂いていたのだ。(本来はダメなんだよね・・・^_^;)

基板のノベルティとしては、ポスターとPOPが鉄板だが、簡易コマンド表や攻略情報といったモノもあり、各社力を入れていた事が伺える。


⑥「戦場の狼Ⅱ」

カプコンが業務用で発売したアクションシューティング。

戦場の狼は初期カプコンのヒットゲームの一つだが、本作はその続編。大きな特徴は最大3人同時プレイが可能な点で、学生時代専用筐体で友人達と協力プレイをしていた記憶がある。

ゲームに関しては、初代もそうなのだが操作に馴染めなかった。キャラはレバーを入れた方向に弾を撃つので、敵に向かってレバーを入れなければ敵を倒せないという事で、常に緊張感を持たなければならない部分が苦手だったのだ。また、(個人的に)敵の手榴弾の軌道が読み辛く、結構な頻度で爆死していたのも良い思い出だ。^_^;


このゲームはゲーセンではそれ程熱中してプレイしていない。というのも、稼働時期がストⅡ登場時と重なっていて、多人数プレイ好きではあったが興味は対戦格闘(ストⅡ)に向いていたからだ。

一番の思い出としては、一人暮らし時、PSで発売されたカプコンジェネレーションに収録されたものを、友人とプレイしまくった記憶が印象強い。この友人とは休日の度に集まり1日中ゲームをしていた。とにかくワイワイとバカ話をしながらプレイしていた。ネットで繋がる事が基本となった現代では感じられないライブ感は、大切な思い出として記憶されている。


⑦「グラディウス2」

コナミがMSXで発売した横スクロールシューティング。

グラディウスは、言わずと知れた初期コナミの大ヒットゲーム。元はアーケードゲームで、多くのシューティングゲーマーに愛された名作。続編を始め多くの派生ゲームが作られているが、本作は2とあるがアーケードの続編ではない。アーケードのナンバリングタイトルはⅡ・Ⅲ・・・と英数字だ。


このゲームの思い出は、同じくコナミの月風魔伝と共に友人宅の屋根裏部屋で、TRPGの合間の息抜きとして楽しんだ事だ。みんなでこのゲームを回しプレイし過ぎて、各ステージのBGMを覚えてしまい、TRPGプレイ中に口ずさんでいたくらいだ。MSXはファミコンよりもグラフィックが貧弱だったイメージがあるが、音楽は本当に素晴らしく流石コナミ!と呼べる出来である。


狭い四畳(なかったかもしれない)の部屋に4~5人の男子がたむろし、1日中遊んでいたのだが、良い思い出だ。


⑧「スカイキッド」

*画像はアーケード版(DX)


ナムコがアーケードで発売した横スクロールシューティング。8方向1レバー2ボタン。ショットと宙返りボタンで敵を倒していく。宙返りは一定時間無敵で敵の攻撃を躱せる。

先ず、一般的な横スクロールシューティングとは逆に、画面が左から右にスクロールする。当時はそれほど気にしなかったのだが、思い出すに同様のシューティングはほぼ無いと思うので珍しい作品だろう。

ナムコらしいかわいいキャラだが、ゲーム内容は結構硬派。敵の弾や敵機に当たっても1発死ではなく、墜落中にボタン連打で復活する(限度はある)フィーチャーが初心者に優しく、そこそこ長く遊べる部分が面白い。

また、当時のナムコらしくBGMが素晴らしい。軽快なBGMは楽しさを増加させてくれる。

このゲームをアーケードでプレイした記憶はない。ファミコン版で遊んだ記憶が強く残っている。当時は、RFスイッチを使用した旧型ファミコンで、居間にあるデカいブラウン管TVでプレイしていた。時代よのぉ・・・^_^;


⑨「豪血寺一族2」

アトラスが業務用で発売した2D対戦格闘ゲーム。8方向1レバー+4ボタンで、ボタンは弱・強のパンチとキック。いくつか続編が作られている人気作品だが、個人的に、人気はこの2で行くところまで行った感が強い。

ゲームシステム的に当時発売されていた対戦格闘ゲームと大きく異なる部分は少ない。このゲームが売れた理由は完全にキャラクターの個性だ。

前作(初代)には、前代未聞の「ババァ」(お梅)が居て、当時はこれだけでかなりの衝撃があった。なにせそれまでの対戦格闘ゲームには色々な職業のキャラはいたものの、年齢的には青年~壮年までであったので、高齢者(しかもババァ)の登場はそれだけで破格のインパクトがあった。

そして、キャラクターデザインを務めた「村田蓮繭」氏が描くイメージイラストが素晴らしかった。ある意味メインキャラとも言えるババァを(色々な意味で)魅力的に描いており、勿論その他の(普通の)キャラも大変魅力的だ。このイメージイラストも含め、濃いキャラだけで人気を獲得していたと言っても過言ではない。

そんな中、この2ではババァが居ればジジィも居る、とジジィキャラ、上が居れば下も居るという事で幼稚園児と、もうやりたい放題のキャラ設定。なによりも、魔法少女「クララ」は、ぶっ飛んだ性格と声の担当を人気声優が務めた事で大ブレイク。ここに人気の絶頂を迎えた。


もう一つの魅力はBGM。

各キャラにテーマソングがあり、一部は歌詞付きでそのまま歌が流れるという仕様。これが爆笑モノの出来で当然の事ながら音楽CDを購入した次第。(笑)

個人的にお勧めは「破鳥才蔵」のフォークソングだ。


このゲームをゲーセンでプレイした記憶はほぼ無い。前作共に務めていたゲーセンには入荷していたが、やはりメインストリームの「ストⅡ」「餓狼伝説」シリーズと比べると、見劣りしていた事は否定できない。

代わり、と言ってはなんだが、初代をスーパーファミコン移植版で遊んでいた記憶がある。当時は漫画家のアシスタントをしていて、自由時間がほぼ無かったのだが、唯一の休日(日曜日)を利用しセコセコとゲームをプレイしていた。そんな時に遊んだゲームの一つだ。


⑩「タイムコマンドー」

Adeline softwareが開発した3Dアクションゲーム。

タイムトラベルが可能な未来から、(黄色いトラックスーツの)主人公が事故に巻き込まれた彼女(?)を助ける為に各世界で(コンピュータ)ウイルスを除去しながら戦っていく内容。

色々な機種で発売されているが、私はプレイステーション版でプレイした。


聞いた事のないメーカーの作品であるが、それもそのはず海外のメーカーで、いわゆる洋ゲーというやつだ。今は全く気にしないのだが、当時は洋ゲーをかなり胡散臭い目で見ていた。まだ当時は洋ゲー=バカゲーというイメージがまかり通っていたのだ。

このゲームは、度々このコラムでも登場する「週に1度集まり1日中ゲームをしていた数少ない友人」に勧められてプレイした。

件の友人にソフトを借りてプレイしたのだが、肝心の説明書が無い状態であった。友人曰く「無くした」との事だが、プレイステーションコントローラのほぼすべてのボタンを使うゲームだったので難儀する事は目に見えていた。しかし、そこを考慮したのか友人は「手書き」(笑)のマニュアルを作ってくれた。しかも、ちょっとした攻略情報付きだ。


友人の手書きマニュアルのお陰で(?)なんとか無事にプレイ出来たのだが、とにかく操作性が悪い。もっさりした動きとぴょんぴょん跳ねる軸移動、アイテムを取る時やステージクリア時の間抜けな動作等、当時の洋ゲーから受けるネガティブなイメージを全部出していたといっても過言ではない。

しかし、不思議なのだが、この感覚がプレイを重ねる毎に余りにバカバカし過ぎるので病みつきになるという現象が起きた。思えばこの感覚がバカゲーを好きになった第一歩だったのかもしれない。そういう意味では、この友人には感謝するべきだろう。(笑)



 
 
 

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