top of page
執筆者の写真竜騎士

ファイナルファイト(アーケード)

更新日:2023年4月2日


「ファイナルファイト」は、1989年にカプコンがアーケードゲームとして世に送り出した、2D横スクロールアクションゲーム。っていうか、後の2D横スクロールアクション(ベルトアクション)の礎的作品がこのファイナルファイトといえるだろう。 ベルトアクションの元祖はテクノスジャパンの「ダブルドラゴン」という説が一般的だが、爆発的な人気度で言えばファイナルファイトで間違いないだろう。 操作系統は、8方向1レバー、2ボタン。レバーでキャラクターの移動を行い、ボタンは「攻撃」「ジャンプ」というシンプルさ。二つのボタンを同時に押す事で、緊急回避技(必殺技=体力消費)を出せる。 この操作系は、後のカプコン2D横スクロールアクションの基本操作となり、一度プレイすれば、同じような感覚で後の作品をプレイする事が出来た。 ストーリーは、メトロシティーの市長「マイク・ハガー」の娘「ジェシカ」が犯罪組織マッドギアに拉致されてしまったので助けに行く、というもの。 選択できるキャラクターは3人。 ジェシカの恋人「コーディー」(ナイフを拾った時の爽快感が凄まじい!)、市長「マイク・ハガー」(鉄パイプを手にすると、鬼に金棒ならぬハガーに鉄パイプの恐ろしさ)、コーディーの親友で武神流忍者「ガイ」。 要するに、それぞれ「バランス型」「パワー型」「スピード型」である。 ちなみに後に、コーディー・ガイは「ストリートファイターZERO」(シリーズ)に、ハガーは「マッスルボマー」(共にカプコン)に出演している。

先に攻撃はボタン一つで行うと紹介したが、そこは敵との状態で様々な技が出るようになっていた。ボタン連打だけでも、敵にヒットした状態で違った技が繰り出される為爽快感がある。 更に、殴っている最中にレバーをに入れる事で敵を後方へ投げる事が出来た。(ゲーメストの攻略記事より)投げられた敵には当たり判定があって、それで敵を巻き込んでダメージを与える事ができ、尚且つ敵を一定方向に集めるという戦略的使い方が面白かった。 もう一つは、攻撃せず敵に近づく事で敵を「掴む」事が出来た。ここで攻撃ボタンを押す(レバーはニュートラル)と「膝蹴り」や「ヘッドバット」といった掴み技が出せ、そこからレバーを入れて投げる事で大ダメージを与えられた。 技に関しては、市長ハガーの「ジャンピングパイルドライバー」(敵を掴んでジャンプ→アタックボタン)と、「ダブルラリアート」(アタック+ジャンプ)は、ご存知「ストリートファイターⅡ」(シリーズ)に登場する「ザンギエフ」の必殺技として継承されてゆく。 この単純操作で爽快感を味わえる事が、カプコン2D横スクロールアクションの醍醐味だ。

茶目っ気たっぷりなボーナスゲームも忘れ難い。

車壊し(ストⅡでも登場)が最高だった!「OH!MY GOD!!」(笑)

さて、ゲームとしての爽快感が私を虜にしたのは確かだが、このゲームにはゲーム自体と共に私の青春時代が重なっている。 当時私は、高校を卒業しアニメーション専門学校へ通うべく上京してきていた。新たな環境、新たな生活、全てが新鮮だった。その学校で知り合った友人と共に熱中したのが、この「ファイナルファイト」だったのだ。(ゲーム自体は高校生の時に稼働していたが、実際にゲーセン通いを始めたのがこの時期だった) このゲームは2P同時プレイが可能で、私は「コーディー」友人は「ガイ」という組み合わせが多かった。これで協力プレイの楽しさを教わった。 但し、腕前は全くのトーシロで、1コインで3面ボス「エディ・E」を倒せれば調子が良く、最高でも4面ボス「ロレント」は倒せなかったと記憶している。 授業が終わってから、始まる前、しまいには授業をサボって(いつもじゃないですよ!)と、時間を忘れてプレイしたものだ。 学校帰りにゲーセンというのは、田舎者の私にとっては一種の憧れで、それこそ毎日のようにゲーセンに通ってしまう事になった。 この様に、私をゲーセンに引き摺り込み、その後のゲームの嗜好やプレイスタイルを決定付けた作品として、この「ファイナルファイト」は忘れる事が出来ない作品なのだ。 現在プレイするには、稼働しているゲーセンを探すのが大変(そもそもゲーセン自体が少ない)だし、家庭用に移植されたモノを遊ぶしかないのが残念である。本当は基盤を購入して遊びたい所だが、流石にそこまでは出来ないし・・・(予算も場所も無い) 思い出と共に、2D横スクロールアクションの決定版とも言える作品!みなさんにもこうした思い出のゲームってありますよね?

*現在、steamにて発売中の「カプコンベルトスクロールアクションコレクション」に収録されており、世界中の人と自宅に居ながら楽しい協力プレイが可能。 但し、完全に過疎っていて、同じ趣味のフレンドさんとプレイするしかない様だ。それでもアーケード版同様の条件でプレイ出来る事は幸せだ。

最新記事

すべて表示
bottom of page