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執筆者の写真竜騎士

新日本プロレス 闘魂列伝4 (ドリームキャスト)

更新日:2023年4月3日


1999年にTOMYより発売されたこのゲームは、別コラムでも述べているが、当時我が部屋での最高接待ゲームとして君臨していたゲームである。 そもそもプロレスが好きな人はプロレスゲームも好きだと思われる。 プロレスは好きでもゲームはやらないという人は居るだろうが、プロレスゲームが嫌いという人は少ないと思われる。最悪でも興味が無いだけで、プロレスゲームを否定的にみる人は居ないのでは?若い世代ならばゲーム世代なので尚更だと思われる。 まぁ、当然ながらゲームの出来によって好き嫌いはあるだろうが・・・ そんなわけで私もプロレスが好きなわけだが、いわゆるマニアでは無い。 プロレスの面白さを他人に伝えるのはなかなか難しい。こればかりは(生で無くても)実際に見て知って貰うしかない。 プロレスがガチだエンタメだと論議する気は無いが、試合を中心にリング内外で起こる現象全てがプロレスである、と認識している。これがウソ臭いとか不真面目だと思う人には無理に勧める必要は無い。実際に見て面白いと感じるかどうかが好きか嫌いの分かれ目という単純な事だ。ガチだろうがエンタメだろうが関係ないのだ。 私が小学生の頃、(初代)タイガーマスクのプロレスブームがあった。 しかし、何でもそうなのだが私はブームに乗る事が遅い。プロレスごっこはしなかったし中継も殆ど観なかった。プロレスはリアルより「キン肉マン」の超人プロレスの方に興味があったのだ。 そんな私がプロレスにハマったきっかけは「獣神ライガー」の登場であった。 タイガーマスクよろしく、アニメの世界から生まれたマスクマン。当時TV放送されていた「永井 豪」原作の「獣神ライガー」にハマっていた私は、飛びついてしまったのだ。そういった意味では同じ条件だがタイガーマスク自体興味は無かった、という事だろうか? 当時のプロレス中継(録画だが)は土曜の夕方という時間帯で、学生にとっては実に都合の良い時間帯に放送していた事も幸いした。そして、ライガー自体スゴく良いレスラーだった(まだ現役だが)事も、プロレス中継にハマる事にプラスになった。 *ライガー選手は、惜しまれつつ2020年1月に引退。(2020/01) さて、ゲームの内容は、打撃・投げ・ストレッチ技を各ボタンとレバーで入力しダメージを与え、3カウントかギブアップで勝利、というオーソドックスなもの。 プロレスゲームに良くある組みあって連打では無く、デッド・オア・アライブの様な3すくみシステムとなっている。ダメージを与え相手をグロッキー状態(S・M・Lグロッキー)にした場合技が掛けやすくなるので、遠間から打撃技を当てダメージを与えてから組むというのがセオリーだった。(一応ガードがあったと思う) このゲームはシリーズ4作目である。元々はプレイステーションで発売されたモノがシリーズ化されたわけだが、何故4に思い入れがあるのか?それは、完成されたレスラーエディット機能にある。因みにエディットモード自体は3からの実装だ。 4のエディットは、顔・体型はもちろん入場シーンまで作り込む事が出来た。 作り込むレスラーの完成像をイメージし、技を当てはめて動かしながら微調整する。この考えている時が最高に楽しいし、もちろん実際に動かす事も楽しい。

プロレス好きの人は投げっぱなしで情報が来る試合や、レスラーのマイクアピールを脳内補完で楽しむ事に慣れている。自分だけのレスラーを作るというのは、その究極に値するものではないか? このゲームはほぼ最初からエディットレスラーで遊んでいた。 何故か? それは、基本的な動作は2で知り尽くしていたからである。結局シリーズが重なるにつれ変更点としては、レスラーと技の追加や入れ替えが起こるだけなので、2を遊び倒した身としては物足りないのである。 但し、これは言い換えればゲームのシステム的な面白さは2の時点で完結していたという事だ。そしてエディットを楽しむ条件として一緒にプレイする人がプロレス好きなゲーマーという事。 当り前だが、プロレスが好きならばよりマニアックなレスラーを作るだろうし、こいつはこういった設定だから、こいつとは名タッグなんだ等と脳内補完された物語を好きなだけ進める事が出来る。 プロレスLOVEと作り込めるエディット機能が交わり、このゲームをプレイしている間は本当に楽しい時間が過ごせた。 プロレスは会場との一体感も含めて楽しむモノ。 ゲームでも同じで、同じ志の人が居れば共に盛り上がるのは当然の事だろう。こうした機会があった事は本当に有り難い事だ。 そんなわけで、このソフトは当時最高の接待ゲームだったわけだが、接待ゲームとは複数人で楽しめるソフトである。そして、プロレスゲームの場合対戦と共闘が楽しめる。特にタッグマッチでの連係プレイやツープラトン攻撃が決まった時の爽快感は、筆舌に尽くし難い。プロレス好きならば尚更である。 余談だが、当時このゲームでの密かな楽しみは、故・破壊王「橋本 慎也」を友人と2人でフルボッコにする事だった。まぁ、今となっては良い思い出という事で・・・

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