今回紹介するのは「8番出口」。
steamで発売中の1人称視点の脱出ゲーム。
無限ループする駅(と思われる)の地下通路に迷い込んだ主人公を脱出させる事が目的。
脱出の基本ルールは2つ。
①違和感を感じたら戻る。
②違和感を感じなければ進む。
ループする地下通路で違和感を探す「間違い探し」のゲーム性。
間違いは広告や通用ドアがある通路で1回づつ発生する。隈なく観察しよう。
正解する毎に通路番号が加算されて(間違うとゼロに戻る)いき、最終的に8番出口から脱出したらクリアだ。(つまり、8回連続で間違いのあるなしに正答すれば良い)
狭い空間での動きながらの間違い探しは、記憶力と共に集中力が試される。繰り返し同じ場面を見せられる事で集中力が途切れがちになる。あからさまな間違いが殆どだが、うっかり見落とす違和感もあり、リトライ率は高い。
単純すぎる内容だが、ステージのモチーフが(都市部では特に)馴染みのある駅の地下通路で、その再現度の高さ故に違和感なくプレイする事が出来る。身近な舞台というのはそれだけで興味を惹く。そして、今回の舞台である地下通路という閉塞感はちょっとした違和感(ドッキリ)にもマッチする。
閉塞感からの解放(脱出)は、カタルシスとなりプレイヤーに喜びを与える。単純なゲーム性も料理の仕方で格段に味がある作品に仕上がる好例だ。大作ゲームではなくても「ゲーム」としてプレイして楽しい!と感じさせられるものは「面白い!」というお手本。
こうしたミニゲーム的な好例は、様々なゲームの面白さを考える切っ掛けにもなる。ドンドン世に出てきて欲しい。
*最後に、このゲームの一つのヒントとして
「時には振り返る事が大切」、と述べて締めくくる。
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