AI(Artificial Intelligence)は、人工知能と訳されるが、どんなイメージを持っているだろうか?昔の映画の様に、コンピュータが自身で考え人類を超える存在となる、という漠然とした恐怖心が埋め込まれていないだろうか?
感覚的に将来そのような事が起こらない、とは言えないと思うが、現時点ではこれまでのデジタルデータの蓄積を分類して、類似性等から予測変換をする、いわゆる検索エンジンがAIの基本だと思われる。対話型AIは、こちらの質問入力に対しネット上の文献からそれらしい返答を導き出し返答してくる。質問がありそれに対して検索し返答してくる、という流れだ。自ら学習していたとしても、アクションが無い限りそれはAI内で新たに蓄積されるデータに過ぎない。
このシステムは描画エンジンにも広がっており、こちらの依頼(森に佇む半裸の女性とか)に対し、データ化された膨大な画像データから「それっぽい」画を描画してくる。
現在こうして自動作成されたグラフィックを使った(多くはエロ)ゲームが多数流通している。グラフィックをよく見ればAIで描かれたものかは判別がつく様だが、正直かなりレベルの高い作品が揃っている。(パッと見た目AIが描いたとは思えないレベル)
AIが描いたグラフィックに著作権はない。また、AIによるグラフィック自動生成エンジンの使用に関して2次利用が認められているモノもある為使用にも問題が無い。
それでも、AIで描かれたグラフィックは手間が掛かっていない為、それを普通に売られたらいい気がしない人も居るだろう。この為、販売(公開)時には「グラフィックがAI自動生成である」旨の但し書きが必要だと思う。(少なくとも現時点では)
*著作権に関しては、レタッチをして既存の著作物に酷似した場合危険だと思われるが、詳しくは不明だ。
発売されているその多くはパズル等のミニゲームのオマケグラフィックで、物語性を備えたRPG等で臨場感のあるグラフィックがあるとは聞いた事が無い。
しかし、これもAIの学習で複雑なリクエストコマンドを理解できる様になる事で、近い将来グラフィック全AIの大作ゲームが登場する事は間違いない。
個人的に、グラフィック制作能力が低いゲームメーカーは、AIの力を補助的に取り入れ、一定レベルのグラフィックを維持する事は有りだと思う。これによりメーカーは純粋にゲーム性で勝負が出来るからだ。
この事はゲームに限らず漫画の世界にも飛び火していくだろう。
これによりストーリー専門の(原作者)という考えが消える可能性があるが、画が画けないからと諦めていた漫画家を目指す人にとっては僥倖となるはずだ。
あくまでも人間の創作活動の補助としてAIを利用する事には賛成の立場である。
こうした画像を元にレタッチしていく事で、一から描く事の補助と出来るはずだ。
画は描けば描くほど上手くなっていく。なんでもそうだが経験を積む事が一番であるが、成長の限界もあり、成長スピードも人により千差万別。その過程を埋める為のAI利用は有りだろう。
*このコラムに掲載したCGは、全て「leonardo.ai」というサイトを利用しAIが作成したものである。
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