キン肉マンについて
- 竜騎士
- 1 日前
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*画像はPS2版「キン肉マンマッスルグランプリ2」
キン肉マンは「ゆでたまご」(原作・作画)の人気漫画。
主人公キン肉マンを始めとする、「超人」と呼ばれる存在が行うプロレスがメインの格闘技漫画だ。(週刊少年ジャンプ)連載当初はギャグマンガで、プロレス要素はそれほどなかったのだが、超人オリンピック編から超人同士のプロレス対戦を描く様になり、それがヒットして超人プロレスがメインとなって行った。(個人的にも超人オリンピック編辺りから読み始めていた)
作品は王位争奪編シリーズで一旦連載が終了したが、後にキン肉マンの続編「キン肉マン2世」を挟み、時間軸同一でシリーズが再開(連載終了後年月を経て連載が再開された形となる)された。個人的にこの様な連載漫画は「キン肉マン」しか記憶にない。
昭和に連載が始まった漫画が、令和の現在も変わらぬ人気を保っている。
いくつかの理由があると思うが、この作品は読者と共に育っていった作品だと思う。
まず、数々の特徴的で魅力的な超人が登場するが、それは読者のアイデアから生まれたキャラも存在するのだ。連載中何度か「読者が考えた超人募集」という企画が組まれていた。当然作品に人気が無ければ出来ない企画だが、それでも、自分の考えたキャラが誌面を飾る、という魅力は、多くの読者に刺さったはずだ。このムーブは、採用された読者は勿論、投稿した読者全員に作品作りに参加している、という意識を植え付けた。
もう一つは作品の持つ「適当さ」というか「子供騙し感」だ。
シリアスな展開の中でも主人公キン肉マンは、連載当初のギャグマンガ感を忘れない行動を取る。また、作中しばしば登場する「ゆで理論」と呼ばれる滅茶苦茶な設定が、(後に)一定年齢(連載時小中学生だった世代)以上にギャグとして大ウケし、またそのウケ具合を新シリーズで作者が真面目に回収していくという逆転現象も起きている。
この子供騙し感は、読者を惹きつけるギミックの一つで、「良く判らないがとにかくスゴい!」と思わせれば良いわけで、連載当初のギャグマンガテイストが生きている。
前述の一定年齢層は令和の時代には家庭を持ち、その子供が令和のキン肉マンに触れると、同じ話題を共有し互いに盛り上がる、ということになり、親子2世代に愛される作品となっている。
個人的に、キン肉マンにそれ程深い造詣があるわけではない。(今も連載や単行本を読んではいない)
しかし、たまに触れる現在の作品はやはり「面白い!」と感じてしまうのだ。
そんな作品の魅力について、思った事を記してみた次第だ。

*画像はファミコン「キン肉マンマッスルタッグマッチ」
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