プロレスについて
- 竜騎士
- 12 分前
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このコラムでは、プロレスについて述べていきたい。
他のコラムにも書いているのでお判りかと思うが、私はプロレスが好きだが、子供の頃プロレスをよく観ていたのか?と問われれば否、となる。当時は家庭にTVは1台しかなく、両親がチャンネル決定権を持っていたわけだが、両親はそれほどプロレスを見ていたわけではない(特に母親はこういった格闘技系を毛嫌いしていた)が、(親戚を含む)爺さん婆さんは好きでよく観ていた。そんな折に一緒に観ていたのだが、様々なレスラーが織りなすリングでの戦いに目が釘付けになっていた。
この頃は、単純にリング内でのわちゃわちゃした雰囲気がお祭り的で面白かっただけだと思う。好きなレスラーが居たわけでもなく、たまたまTVで放送されていたので観ていただけだった。
小学生になると、タイガーマスクや長州力の登場で一大プロレスブームが巻き起こる。それに伴い、過激なプロレスごっこはいじめ問題にもなる程だった。そして、どちらかと言うといじめられる側だった私は、プロレスから遠ざかっていく。(プロレスごっこでいじめらたわけではない)
私を再びプロレスに引き戻したのは「獣神(サンダー)ライガー」の登場だ。ライガーは漫画家「永井豪」氏が原作のアニメキャラで、タイガーマスクよろしくアニメのキャラをデビューさせようという思惑から誕生したレスラー。
アニメが好きだったので、そのデビューを聞いた時にまたTV中継を見る様になった。折しもTV中継はゴールデンタイムから夕方に変わっていて、学校から帰ってきて夕飯までの間に観れたので時間としても丁度良かった。
時は流れ、上京して東京で一人暮らしをするとまたプロレスからは遠ざかった。これは、漫画家になる、という夢に向かって努力していた時期だからだ。(結局夢は破れた・・・)
しかし、(ゲームセンターで)バイトをしながら漫画家を目指していた頃に知り合った友人が大のプロレスファンで、職場に「週間プロレス」や「週間ゴング」を持ち込んでいた。そのお陰で、ひっそりとではあるがプロレス界の情報だけは拾っていけていた。また、当時は対戦格闘ゲームが登場し始めていて、そんなゲームには必ずプロレスラー的なキャラが存在していたので、プロレスとは少なからず接点を持ち続けていた。
更に時は流れ、田舎に帰った就職先で決定的な出来事が発生する。それは、仲良くなったバイトの子と初めて会場で試合を生観戦した事だ。
スポーツでも音楽でもライブが一番である事は当然である。プロレスに関しては、肉体がぶつかる音やマットに叩きつけられる音を間近で聞くと、本当にスゴい迫力を感じた。そして何と言っても他の観客と共に選手を応援したりブーイングを浴びせたりといった一体感は、生観戦ならではの魅力だ。

プロレス=プロフェッショナルレスリング、レスリングのプロ、と言葉だけ考えればそういった意味になるが、スポーツとしての(アマチュア)レスリングでお金を稼ぐ人がプロレスラーではない。そもそも、アマレスとプロレスは別の存在である。
始めに言っておくが「プロレスはショーである」。
未だに、プロレスを八百長等といって胡散臭い目で見る人がいるが、それは最初の入り口が間違っている。プロレスはスポーツの体をした肉体を使ったショーであり、そういった意味ではサーカスに近い。ただし、サーカスと圧倒的に異なるのは、ショーに物語性を与えている事だ。各レスラーは、その物語をリングで演じる役者であり、その為に肉体を鍛え上げている。
プロレスは格闘技でも無ければスポーツでもない。
ココを理解して観なければいつまで経ってもプロレスの面白さには触れる事が出来ないだろう。
子供の頃はそういった先入観が無く、純粋に物語として観戦出来ていたので、理由は判らないが面白く観れていたはずだ。
しかし、大人になるとプロレス以外に興味を持つ事が増えていく。プロレス自体も総合格闘技の人気に押され、人気が極端に低迷した時期があった。
それでも、たまにプロレスを観ると感動したり活気が蘇ってくるのは、エンターテインメントとしての魅力が強いからだ。
そんなプロレスの面白さの一つは「脳内補完で楽しさを倍増できる」という事だ。
プロレスには、各レスラーやユニット毎に大まかなストーリーが作られている。そこに試合内容というランダム要素が加わり、何が起こるか判らないという期待感が高まる。
そこで誰でも行うのは、試合予想をして楽しむ行為。これは完全に脳内補完力の賜物で、勝手に試合の流れまで考えて試合を観る為、自分の思う様な展開になって行った場合、全力で選手を応援する事になる。
各選手は、物語に色どりを加える為に多彩な技を身に着け、リングでのパフォーマンス力に磨きをかけていく。スター選手というのは、そこが秀でている選手である。多彩なパフォーマンス力を身に着けた選手がそれぞれにファンを獲得し、そのファンが会場で一緒に物語を創り上げていく。
これがプロレスの魅力なのだ。
もう一度言う。
「プロレスはショーである」
「レスラーと観客が一緒に物語を作っていくショーである」
*2026年1月4日、新日本プロレス東京ドーム大会「棚橋弘至引退試合」「ウルフアロンデビュー戦」をTVで観て、感動の余韻で書き記す。


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