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執筆者の写真竜騎士

ゲーセン戦記


今回読破したのは、池田稔著「ゲーセン戦記」。

熱狂的なファン層を持つレトロゲームセンター「ゲーセンミカド」の店長が、自身の経験を元に如何に苦難のゲームセンター経営を続けて来られたのかを解説する内容。


著者も述べているとおり、現在ゲームセンター(ゲーセン)は危機的な状況である。個人的に「ゲームセンター」とは「ビデオゲーム」をプレイする空間であると認識しているが、この様な運営形態のゲーセンはほぼ壊滅状態で、ファミリー・カップル層をメインターゲットとし、クレーンゲーム、メダルゲームが主のアミューズメントセンターが、現在のゲーセンの姿だ。

では、何故この様にゲーセンの形態が変化してきたのか?そして、淘汰されていく古いタイプのゲーセンであるミカドが、何故現在も生き残っているのか?

ビデオゲームの進化と共に成長し、その流行り廃りをリアルタイムで見てきた著者が、当時の出来事と共に振り返る内容は、同世代としてはうなずく事ばかり。

そして、東日本大震災、新型コロナウイルス流行と、大きな危機にさらされてきた娯楽施設であるゲーセンを、クラウドファンディングやNET配信により切り抜けてきた手腕と思考は厳しい現代を生き抜くヒントにもなる。


ゲームはしっかり開発されているのに、ゲーセンでゲームをプレイしない。この様な現在、プレイヤーをゲーセンという空間に引き戻すのは、各店舗の努力次第だ。

ゲーセンは無くならない。しかし、文化遺産としてではなく、遊びの空間としてのゲーセンは消えるかもしれない。そうならない様に、ビデオゲームと共に生きてきた我々世代は、ゲーセンを盛り上げていかなければならない。


どうやって?


そのヒントがこの書籍に記されている。

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