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執筆者の写真竜騎士

女子プロレスについて

更新日:2023年8月8日


女子プロレスの魅力について語っていこうと思ったのだが、個人的にはプロレス自体詳しいわけでは無い。他のスポーツ(プロレスがスポーツかどうか自体疑問だが・・・)に比べれば映像を見たりする機会は多いし、生観戦もした事があるので興味はあるのだが、いわゆるマニアの様に、試合について熱く語ったりあったりという事はしない。

更に女子プロレスに関しては、自分の中でのブームが数年おきに繰り返される様で、観ない時は全くと言っていい程観ない。

ここから語る事は、母体となるプロレスという存在についてを含め、個人的な考えである。


女子プロレスの魅力の一つに「性的魅力」がある事は間違いない。

これは女子プロレスの始まりが、キャットファイトや泥レスの様な見世物から始まった事が大きな理由だろう。実際キャバレーやストリップの前座として行われていたので、男に性的な興奮を与える見世物としての一面がある事は否定できない事実だ。

この事は、現在の「明るく・楽しく・美しく」というイメージの業界でも、根底に横たわる人気の本質だ。

*この件に関する余談だが、最近(2022年9月)ある女子プロレス団体の興行を観戦に行った時、入場待ちをしているおっさんが一方的に誰かに話しかけているのを聞いていた。彼はある選手のファンらしいのだが、その理由が昔付き合っていた女の子に似ているから、だそうだ。つまり、そういう事。完全に性的見た目だけで選手を応援する人が現在でも存在するわけだ。これが悪い事とは言わない。女子プロレスの魅力の一つである証拠というだけだ。


全日本女子プロレス(全女)の初期~極悪同盟が活躍した辺りまでは、エロ目線で観ている人は多かったと思われる。

ちなみに、当時会場には女の子のファンが詰めかけていたそうだが、それも強い選手に宝塚的魅力(男)を見ていたからで、これも(逆説的な)性的魅力と言って差し支えないと思う。

クラッシュギャルズが引退し全女の興行が落ち込んでから、女子レスラーは男子的な技を取り入れ、激しい戦いを見せる事で男性ファンを惹きつけた。これは一見良い事の様に思えるが、男性ファンは「女子にしては」スゴい、という認識で「女子だから」面白い、という感覚は薄かったと思われる。

女子プロレスは、女子レスラーが行うプロレス。

多くの選手がいるが、彼女たちは華やかで技のフォームが美しい。その華やかさに一役買っているのがコスチュームだ。

90年代初期までは、競泳水着に毛が生えたようなコスチュームが主流で、お世辞にも見栄えが良いとは言えないモノが多かった。(コレはコレでエロ要素があった事は間違いない)実際新人は競泳水着を補強したコスチュームだったし、選手自身も「水着」と呼んでいた。

90年代中盤から後半は団体対抗戦もあり、各選手が目立つ為にオーバーコスチュームは派手になる傾向があったが、試合用のコスチュームはカットされたワンピースタイプにラメ加工や装飾が施されたコスチュームが多かった。

しかし、北斗晶のセパレートタイプや長谷川咲恵のロングタイツ等徐々にヴァリエーションが増えて行った。これらは現在にも引き継がれているデザインで、特にセパレートタイプは現在の主流デザインだ。

全女崩壊後多くの団体が設立されているが、総じて選手のコスチュームはセパレートタイプだ。単純にワンピース型より肌の露出が多いので、やはりここでも性的魅力をアピールする事になっている。

もう一つコスチュームに関する特徴として、現在は明るくポップな色使いが多い。原色でも発色が良く明るいイメージを打ち出している。パステル調の色使いもあり、より女性らしさを強調している。

コスチュームのデザインは、セパレートタイプはカット自体難しいので、フリンジやフリル、ストリングス等で個性を打ち出している。特に動きに合わせて大きく揺れるフリンジは技の見栄えも良くなるし、煌びやかなカラーリングと合わせて女子選手らしい美しさを強調する。ここにエロとは別のアスリート的美しさがにじみ出てくるが、これが現在主流の女子プロレスの性的魅力の根源だ。つまり、コスチュームの変化と共に性的魅力も変化してきているわけだ。

肌の露出=性的魅力に直結するコスチュームデザインは、女子プロレスの魅力の大きなウェイトを占めていると言える。

このアスリート的魅力は、一つのフェティッシュ要素としてのエロスで、(根底には性的な要素があるとはいえ、一つのフェチズムとしての魅力が大きい。


プロレス自体の持つ魅力の一つに、観客との一体感がある。どんなスポーツでも観客を喜ばせる=良いプレイ・試合をするという事はプロであれば当然の事で、そんなプロ意識が高い選手が人気選手だ。

プロレスは試合は勿論、試合外での選手の言動までもを含めてプロレスであり、選手とファンが一体となり創り上げる物語である。そういう意味では、レスラーは役者であり肉体を使った表現者である。

そしてファンは、試合結果と選手の言動から脳内補完で物語を完成させる。この脳内補完が重要で、男子は試合での動きで物語を紡ぎ選手は多くは語らない事が多い。

が、女子は案外感情を言葉に出して戦う傾向がある。実はこれがもう一つの女子プロレスの魅力である。

というのも、プロレスの脳内補完は見続けていないと難度が高い。いきなり試合を観てスゴい!という事もあるが、脳内補完が間に合わず目先の凄さに感心しているだけだ。

団体のカラーや団体内での抗争等、煽りPVを見ればなんとなく理解できる。しかし、試合内で対戦相手をどう思っているのか、は判らない。男子は闘志や技、試合の組み立てでそれらを語っていくが、女子はそこにプラスして自分の言葉で相手に対する感情を訴えかける。これは、初心者には判り易い事でプロレス初心者は先ず女子プロレスから観戦する事をお勧めしたい。


ここまでまとめると、男子目線から言えば「エロくて判り易い」というのが女子プロレスの面白さという事になる。

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