年間ベストゲーム(2025)
- 竜騎士
- 12月1日
- 読了時間: 7分

12月に入り年の瀬も迫る中、今年1年プレイしてきたゲームを振り返り、年間ベストゲームを発表していきたい。 尚、タイトルは2025年に発売・購入したものに限らず、純粋にプレイしたゲームのランキングとする。
そして、当然ながらランキングは私個人の独断と偏見である。
特別賞 「タイムギャル HDリマスター」

今年の特別賞は「タイムギャル HDリマスター」。
86年にタイトーから発売されたLDゲームが、25年にHDリマスターとして蘇った。
当時プレイしたくても出来る環境が無くずっと気になっていたゲームだけに、この登場には飛び付いてしまった。確かスマートフォンでも発売されていて購入した記憶があるのだが、機種変更後DLできなくなりジリジリした記憶がある。
そこまで思い入れが強いのは、一つは主人公キャラ「レイカ」の魅力。当時流行りのアニメ女性キャラデザインで、オタク男子は飛び付く事必至だった。そして、レーザーディスクゲームという特殊筐体ゲームだった事。田舎には当然特殊筐体ゲームは入荷せず、どんなゲームなのかと想像するしかなかった。それがある意味神秘性を増大させ、期待値が上昇していったのだ。更に言えば、家庭用移植がほぼ無く、プレイする事が悉く困難だったのだ。

実際プレイしてみると、ただのタイミングアクションなのだが、今観てもクオリティの高さを感じるアニメグラフィックには感動したし、なにより当時雑誌などで紹介されていた煽り文句「ミスした方が楽しい」を、現代に実感出た事が嬉しかった。
これ程長い年月が経っても、当時の記憶を共有出来るゲームはあまりないはすだ。
5位 「Kamtris」

*このゲームのモチーフはアダルトではあるが、ゲーム性に重点が置かれている事を考慮し、アダルトゲームとして紹介はしていない。
簡単に言えばエロテトリス。男女のブロックを性行為時の体位に組み合わせて消していく落ちモノパズル。
基本性器部分が重なれば消す事が可能で、例外はシックスナイン。この体位だけ口と性器の結合で消える。(フェラチオ・クンニリングスはNGという事)
イロモノゲームではあるが、目の付け所が面白い。
先に記した様に性器部分が重なれば消えるのだが、落下中に方向キーを連打して無理やり押し込むと思わぬ体位が成立して消える。
テトリスの様に隙間を埋めるのではなく、体位を想像して結合させるという部分がゲーム性で、普通の(?)落ちモノとは違う感覚でプレイ出来る。
元々単純なゲーム性の落ちモノパズルに一つ要素(それがエロだとしても)を加えただけで別のゲーム性が発現する事は実に面白い事だ。
残念な事に(私のPCでは)何回プレイしても途中でゲームがフリーズしてしまう。コレが無ければ上位を狙えただけに実に残念である。
4位 「Corruption Town」 (このゲームはアダルトゲームです)

安酒場のウェイトレスを操作して客に給仕をするゲーム。
紹介ページでも触れているが、このゲームはアダルトゲームでありながら「遊んでいる」感が十分に味わえる所がランクインした理由だ。
一般的にアダルトゲーム=ノベルゲームであり、単純に文章を送っていくモノが大半だ。何回も述べている事だが、ただ単にエロいグラフィックを見る為に文章を送る作業はゲームとは呼べない。ゲームである以上「遊んでいる」感は絶対に必要なのだ。
そういう意味でこのゲームは、単純なゲームではあるが瞬発的な判断力が求められ、操作は忙しい。ゲームクリア後忙しさからの解放が感じられ、やり切ったという満足度が得られる。そして、その対価として質の高いエログラフィックが閲覧出来るという流れで、エロゲーとしてはお手本の様な作り。
ゲーム部分が単純であるが満足度が得られる事が重要で、エロゲーとしてはそのバランスが難しい部分だと思う。
エロゲーは、(当然ながら)エロいグラフィックがメインではあるが、それを見る為には我慢出来る=納得感があるゲーム部分が必要なのだ。このゲームは、その辺りのバランスが上手く取れている。

購入したのはかなり前で、その時紹介記事も書いているので面白いゲームである事は間違いないのだが、選考からは漏れ続けていたゲーム。
今年に入りプレイを再開してやはりハマった。ダークファンタジーは好きな世界観であり、プレイヤーキャラの命が軽いというクトゥルフ神話系RPGの要素も刺さっている。
購入したものの、その時のトレンドから外れていてプレイしていなかったゲームは多い。このゲームもその一つなのだが、時間が経ってからも再プレイしたくなる、という事はゲーム性の部分で印象を残しているという事だ。
このゲームの面白さは、世界観とキャラクターとの一期一会。キャラクターは死んでも生き返る事が無い(例外有り)。物理的な死だけではなく、精神崩壊により戦線離脱を余儀なくされる事もある。アイテム持越し等もなく本当に死は永遠の別れとなる部分が、世界観とマッチしている。
この現在とは逆行する仕様はビデオゲーム黎明期の緊張感を感じさせる。古いゲーマーとしては、忘れかけていたスパルタン仕様を想起させるこのゲームにある種のシンパシーを感じているのかもしれない。

最早常連となりつつある物資運搬ゲームが2位にランクイン。
このゲームをプレイし続ける理由は何だろう?
DLCでマップや車両が増えていく要素があり、都度新鮮な雰囲気でプレイ出来るのだが、それは直接的にゲーム性に関与はしていない。見た目が変わってもプレイヤーの行動は、物資を施設に運搬する事なのだ。
この物資を運ぶという、言ってみれば「おつかいゲーム」に何年もハマる理由は、これはもう単純に個人の嗜好としか言いようがない。面白さについて過去のコラムで色々書いているが、ここまで継続してプレイし続ける理由とは?と考えた時に、面白いモノは面白い!としか言いようがない。
ここまで開き直れるゲームは、現時点でこのゲームだけだと思うが、ここまで来ると以前のベストゲームコラムでも述べたが、このゲームは「殿堂入り」とする事がふさわしい様な気がしてきている。
1位 「Lust Goddess」(このゲームはアダルトゲームです)

基本無料のタクティクスゲームが今年のベストゲーム1位に輝いた。
毎月新しいユニットが登場し、ユーザーを掴む手を緩めない姿勢は課金ゲームとしては実に上手く立ち回っていると思う。ゲーム内イベントも多数開催され、都度ユニットGETのチャンスがある事もユーザーにとってはモチベーションが維持されるだろう。
ただ、ゲームバランスはどうか、と言うと首を傾げる部分も多々ある。都度調整が入っているが、最終的には同じ様な構成のパーティだけの戦闘となるし、自分の分身である指揮官も(課金で)追加されて行くのだが、その能力がチート級。デフォルトの指揮官では太刀打ちできない状態で、こうなってくるとユニットの強弱が意味をなさなくなってしまう。
そういう部分に過度なストレスが溜まっていた事に加え、あるイベントでレジェンドユニットをGET出来なかった事に落胆し、1カ月ほどプレイを放棄した事があったが、結局今もプレイし続けている。
これに関しては、魅力的なユニットキャラグラフィックと収集欲が抑えられなかった為だが、やはりゲームとして面白いという部分が重要だ。
勝つ為のユニット構成を考える事がゲーム性だが、軍人将棋なのでアンチユニットが出てくればいくらレベルが高くても勝負が着いてしまう=半分運ゲーでもあるが、自分なりの必勝パターンで勝利した時はやはり気持ちが良い。そういった部分でエロゲーなのだが、エロが無くても十分面白い。4位の「Corruption Town」とは逆でエロゲーでありながらゲーム部分に重心を置いていると言える。
何れにせよ、基本無料で大きな満足度が得られるこのゲームは1位に相応しいゲームであろう。
<総評>

25年のベストゲームは、変化に乏しいランキングとなった。
上位2タイトルが、これまでのベストゲームに名を連ねてきたタイトルであり、この2つはプレイ時間も年間上位1位と2位である。つまり、今年1年ほぼこの2タイトルのみをプレイして来たという事だ。昨年からプレイするゲームの偏りが激しくなってきていたが、今年は最たる結果となっている。
これに関しては個人的な理由なのだが、ゲームをプレイする事自体止める事は無いので、出来るだけプレイ時間を捻出出来る様に心掛けたい。
とにかくプレイしたい!と思わせる様なゲームに出会えれば気にする事ではないのだが、25年はあまりそういったゲームに遭遇しなかったという事だ。
年齢を重ねればゲームに割く時間は自然と減少していくのだろうが、いわゆる「刺さる」ゲームがあればそんな事は些細な事となる。そんな、時間を気にせず「プレイしたい!」と思わせてくれるゲームの登場を願って、25年のベストゲームを〆たい。
<了>


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