鍛錬に勝る近道は無し! エンター・ザ・ドラゴン大会も中盤に差し掛かり、順位の差が付き始めてきた。団体TOPグループに位置する「ギガンテス・ユウ」「月影 綾美」は順当に勝ち進んでいるが、そのTOPグループの中に伏兵が潜り込んでいる。地味であるが地力はある、ジ・アスリート「園崎 咲恵」その人だ。ストイックなまでに肉体を苛め抜く大の練習好き。それが地力に繋がっていると以前述べた。派手さは無いが勝ち進む。他の選手からすると、少し怖い存在だろう。実際こうして首位グループに名を連ねているわけだから、意識し始めた選手は多いだろう。 そんな園崎は、同率の「マダム・レイン」と激突。敗れた方が一歩後退となる一戦。注目の結末は?
<マダム・レイン>VS<園崎 咲恵>
試合序盤は、マダム・レインが例によって顔面かきむしりや顔面ウオッシュ等の姑息技で園崎の動きを止める展開。ストロングスタイルの園崎にとっては少々戦い辛い相手かもしれない。
7分過ぎに場外に落ちたマダム・レインへ園崎がプランチャを敢行!そのまま場外で必殺技の裏投げを決める。園崎はリングに戻ってからも要所で裏投げを炸裂させ、マダム・レインから勝利をもぎ取った。
この裏投げこそ園崎の魂そのものである。裏投げという技は、現代のハイスピードプロレスの中では痛め技としてのイメージが強い。しかし、元々陸上で鍛えた足腰のバネををたゆまぬ練習で鍛えぬき、必殺技へと昇華させた園崎。その裏付けされた必殺技は有無を言わさぬ説得力がある。 ライバルの一人から勝利した園崎。その勢いは止まらない。
その他の試合結果。
メキシカンストレッチと多彩な関節技の競演は、トリッキーな固め技でJET・ガールが勝利。関節技を得意とする両者だけあり、多彩な関節技の競演が見られた。
事実上の決勝戦の様なカードだったが、ギガンテスはいつもの試合勘が無く敗退。月影がギガンテスに変わりTOPグループに喰い込んできた。
試合開始早々、及川のハリケーンラッシュがクリティカルヒットし、大会始まって以来の秒殺試合となった。里にとっては何が起こったか判らないうちの敗退となった。