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ハイスパートレスリングの始まり。
実力がありながらイマイチ結果に結びつかない器用貧乏のようなレスラー。永遠の２番手。この所そんな囁きが聞かれるようになった園崎。本人は周りの雑音と取り合わない様だが、この大会当初の勢いを知りファンになった身からすると、少しは欲を出しても良いんじゃない？と要らぬお節介を働きたくなる。この所勝ち星が無いのだから尚更だ。それ程今大会でファンを増やした園崎は、強敵ギガンテス・ユウと激突。
＜ギガンテス・ユウVS＜園崎 咲恵＞
試合は序盤からハイスパートに展開。園崎がソバットラッシュからマウント張り手とギガンテスの出鼻を挫く猛ラッシュ。
ギガンテスは、園崎のこの気迫あふれるファイト完全に面食らった様子だったが、持ち前の怪力で単発ながら反撃を繰り返す。
中盤になっても園崎は猛攻を緩めず、ソバットでダウンを奪いトップロープからのローリングセントーン連打→フライングボディプレスと畳みかける。ギガンテスが反撃しない所に勝機を見たか、必殺の裏投げを炸裂させる。 しかし、カウントは２！
ギガンテスはここから反撃を開始。
得意のギロチンドロップを連打し、ギガントボムへ。
気力で立ち上がる園崎に、ダメ押しとばかりにアイアンクロースラムを爆発させ勝利。
序盤の園崎の攻撃に怯んだ様に見えたギガンテスだったが、終盤の動きを見るに冷静に受け止めていただけの様だ。全力攻撃を受け止められて敗北した園崎はショックを隠せない様子・・・かと思いきや、試合後のコメントは実にサバサバしたものであった。観客の満足度が高い試合が出来た事を喜んでいた。この無欲さ、良いのか悪いのか。
その他の試合結果。
この日ダイアナは、場外へのプランチャを出すなど絶好調。
持ち前のパワーで里を圧倒して行くものの里は全て受け切り、気力の勝負へ持ち込んだ。
里は、ギガンテス戦からその持ち前の粘りと根性が評価される選手となった。やみくもに技を出していく泥臭い試合展開にもつれ込むが、終盤までどちらに勝利が転がり込むか判らない為、観客満足度が高い試合を展開する事が増えた。特に対パワーファイター時はその傾向が強い。
マダムレインが序盤から、らしさを出して攻め立てるが、一瞬のスキを突いたJET・ガールのラ・マヒストラルがクリティカルヒットし、あっけなく勝負がついた。
雷光寺は、終始及川の打撃に付き合わず自分のレスリングを貫いて危なげなく勝利。