そのレスリングセンス、雷光の如し。
次世代エースの筆頭、雷光寺イオリ。この枕詞は今や団体ファンの間では常識であり疑う者はいない。中途採用ながら類い稀なレスリングセンスで直ぐに頭角を現した。彼女のプロレスは技のテクニックや試合運びといったものではなく、プロレス独特のレスリング感とも言うべきものだ。考えているよりも自然に身体が動くそんな感じがしてならない。なんだかんだでこの大会でも2位グループに喰い込んでいる辺りその非凡さが伺える。 そんな雷光寺が努力の人園崎と対戦。天才か努力か?その勝負は?
<園崎 咲恵>VS<雷光寺 イオリ>
序盤は両者ともにレスリングらしいオーソドックスな技の応酬。 3分過ぎに園崎はマウント張り手で雷光寺を挑発。その後もジャンピングパイルドライバー、ツームストンパイルドライバーと雷光寺の首を痛めつけるがカウントは1。更にソバットを仕掛けるが、雷光寺はのらりくらりと受け流しながらスキを突いたスカイハイトルネード!完全に不意を突かれた園崎はカウント2.9を奪われる。ここから流れは一気に雷光寺に。責められながらも要所でしっかり切り返し攻めを継続させない。最後は攻め疲れた園崎をロメロスペシャルで仕留めた。
園崎は2位グループから脱落。最初の勢いを維持する事が出来なかった。雷光寺に余裕の見える負け方の為、今回ばかりは悔いが残る試合だった様だ。
その他の試合結果。
終始及川の打撃が的確にヒットし、鳳は全く手が出せなかった。最後はスピンエルボーがクリティカルヒットしK.Oとなった。
里は果敢に挑んでいくも、JETガールのメキシカンストレッチがクリティカルヒットし、惜しい敗北。JETガールはスルスルと勝ち進み、気が付くと2位グループに喰い込んでいる。
マダム・レインが終始月影をその陰湿なテクニックで苦しめていたが、月影は粘りから勝機見出し薄氷の勝利。
何処か影の似ている両名。ラヴィアンは序盤スパイダーの関節攻撃に付き合う姿勢をみせるが、後半はパワーを活かした大技でスパイダーを仕留めた。
スパイダーはマダム・レインと2戦目。ここでは必殺の腕ひしぎ逆十字がクリティカルヒットし秒殺。
日米パワー対決。序盤は押されていたダイアナだったが、中盤以降はギガンテスに付け入るスキを与えない猛パワーファイト。必殺のクイーン・ダイアナ・ボムでギガンテスを轟沈。