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  • 執筆者の写真竜騎士

AVGとノベルゲーム

更新日:2023年5月14日


今回紹介する書籍は「80年代AVGガイドブック」 前田尋之監修


タイトル通り80年代に発売されたアドヴェンチャーゲーム(AVG)を紹介する内容。

アドヴェンチャーゲーム(AVG)は、PCで産声を上げた物語を楽しむゲーム。

AVGは私の好きなゲームジャンルで、良くプレイした記憶がある。

ゲームについては書籍内で語られているので多く触れないが、私がAVGをよくプレイしたのは、いわゆるノベルゲームが登場するまでだ。 個人的には、AVGとノベルゲームは、同じ物語を楽しむゲームでも、似て非なるものだと思っている。

AVGは、自分で物語を進めていくゲーム。 ノベルゲームは、作者の世界を楽しむゲーム。

と言えるだろう。

もっと抽象的に言えば、ゲーム内でコマンドを選択するのがAVG、選択肢を選択するのがノベルゲーム。そう考えると、ノベルゲームは昔流行ったゲームブックの様なものだ。

それに対し、AVGは積極的に物語に参加し(たとえ作者の作った世界であろうと)、物語を自分で進めるというゲーム性がある。

どちらが良いか、という事ではなく、違うゲームとして楽しむべきだと思っている。


書籍で紹介されているゲームをリアルタイムで体験している世代としては、未だにAVGを遊びたい気持ちが強いが、コマンド選択式AVGですらほとんど発売されていない状況を見ると、時代はノベルゲームに移行しているのだと強く感じる。

もちろん、ノベルゲームも「かまいたちの夜」の様に、魅力的なタイトルがあるし嫌いではない。最近は「428 〜封鎖された渋谷で〜」というノベルゲームにもハマった。


物語を楽しむというゲーム性を突き詰めると、やはりノベルゲームになるのだと思う。

しかし、ゲームとして楽しむ場合、自分が介入するシーンは(選択肢を選択する以上に)無くてはならないと思っている。

現在、ノベルゲームにもパズルや推理要素を多く入れ、操作する楽しさを含んだノベルゲームとAVGのハイブリッドゲームも登場している。

そういったことも踏まえ、この書籍のシリーズとしてAVGの変遷を綴る書籍の登場があっても良いのではないか?と感じた。


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