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執筆者の写真竜騎士

思い出ゲーム10本勝負(6)

更新日:7月22日

このコラムでは、私がこれまで触れてきたゲームの中で、特に記憶に残るゲームを紹介していく。尚、「触れてきた」という意味は、実際に遊んだ、というだけではなく、見掛けただけ、というゲームも含む。まぁ、本当に気になるゲームについて、思い出を語っていく内容がメインとなる。また、各作品に関して詳しいデータ(発売時期等)は述べないし、記憶の希釈で間違っている部分もあるだろうが、ご容赦願いたい。


では、早速行ってみよう!


①「アランティア」

クロスメディアソフトなるメーカーが、PC-98で発売した疑似3Dシューティングゲーム。

いわゆる「スペースハリアー」タイプのゲームで、主人公が美少女という仕様。

当時所持していたPC-98で発売されていたのだが、購入はしていない。

というのも、やはり当時のPCでアクションゲームをプレイする気にはならなかったからだ。

また、当時のPCソフトはかなり高額で、買い逃す事は二度と手に入れる事が出来ない様な感じであった。(田舎に住んでいたので尚更である)更に言えば、聞いた事のないメーカーのソフトという事も、以後の入手を困難にさせていた事だろう。

ただ、キャラクターは良く、美少女ゲームと言っても過言ではない出来のグラフィックで、雑誌の記事で見ただけだったが、タイトルはずっと覚えていた。

キャラは、当時のOVAの流行りを彷彿させるデザイン。今となって見ると、貴重なサブカル資料とも言えるのではないだろうか?


②「ここは楽園荘」

*このゲームはアダルトゲームです。

フォスターがPCで発売したエロアドヴェンチャーゲーム・・・というか半ノベルゲーム・・・というかノベルゲーム・・・というかエロノベル。


叔父が経営するマンション「楽園荘」の管理人を任された主人公が、(何故か女性だけが済む)マンションで住人の女の子達とハメまくる内容。

*ちなみに、何故女性だけが住人なのかは物語の核になるのだが、どうでもいいと言えばどうでもいい。

同じ様な内容のゲームを酷評してきたが、こちらの方が遥かに古く先駆け。つまり、美少女ゲーム全盛時代に既にヌキゲーは登場していたわけだ。

このゲームは、グラフィックがスゴく気になっていた。

というのも、キャラクターが「同級生」のパクリで、流行りに乗ってそれだけで売ろうといいう魂胆が見え見えだった。恐ろしい事に、ヒロインは同級生で人気のあったキャラ「田中美沙」と同じ名前で、デザインもほぼ同じだった。これを見た時は流石に情報誌も掲載に苦労したのでは?と感じた。

ところが同級生とは作画レベルがダンチで、劣化版もいいところであった。正確には力の入ったシーンと他のシーンで作画崩壊レベルのヒドい差があった。

ただ、当時はこういったレベルでも出せば売れるという異常事態で、これが最終的にユーザーの飽きを加速させ、美少女ゲームの衰退と、てっとり早くヌケるヌキゲーの跳梁を招く事になった。

ちなみにこの作品はシリーズ化され3まで発売されている。2以降はキャラクターデザインが変わりまともになったが、内容は似たようなモノだろう。(未プレイ)


③「Simple 2000 Series Ultimate Vol. 6 ラブ★アッパー!」

D3パブリッシャーが、SIMPLE2000シリーズとしてPS2で発売したボクシングゲーム。

SIMPLE2000シリーズは、PS時代から低価格路線でゲームを供給してきたシリーズのPS2版。

プレイヤーキャラが全て女性で、モチーフが好きなスポーツであるボクシングという事で、サクッと購入した記憶がある。

体力ゲージとスタミナゲージがあり、スタミナが減少するとガードや動きが鈍くなる仕様・・・だったと思う。(なのでボディブローが攻略のキモ)

ジャブ・ストレート・フック・アッパー・ボディと、基本的なパンチ攻撃が出来る。また、各キャラに必殺技があり、体力の削りから1発逆転と試合の攻防に色を添えている。

キャラの動きやバランスはそれなりなのだが、これは低価格ゲームとしてデフォルトで、低価格ゲームはこの「それなり」を維持する事が命題だと言える。

この「ラブ~」シリーズには「双葉理保」という名物キャラもいて、シリーズ化しやすくなっていたし、遊べるギャルゲーとしてみれば良く出来ていると思う。

PSから(家庭用ゲーム機の)供給媒体がCDーROMとなり、ゲームの低価格化が進んだが、それでもゲームは高額であり、どれを購入すべきかは大きな問題であった。(まぁ、これはDL販売となった今でも変わりはしないが・・・)

そんな中、低価格で(それなりに)遊べるゲーム、というSimpleシリーズはありがたい存在であった。

考えてみれば、「それなり」でも、遊んだ感を感じさせてくれるゲームを作る事は難しい事だと思う。それを、シリーズとして打ち出してきたD3パブリッシャーには、敬意を表したい次第だ。


④「麻雀 かぐや姫」

三木商事が業務用で発売した脱衣麻雀ゲーム。

個人的に、基本麻雀ゲームはプレイしないのだが、このゲームはバイトをしていた当時のゲーセンにずっと置いてあったゲームとして記憶している。

そのゲーセンは、(ストⅡ登場前までは)小さいながらもオールジャンルのゲームを設置していて、麻雀ゲームは(客層としては)やはりサラリーマンをターゲットに設置されていた。

麻雀ゲームは(伝説の)PⅡから、アニメ調キャラと脱衣時のアニメーション処理が主流となっていくが、このゲームのグラフィックは(アニメ調ではあるが)一昔前の「如何わしさ」を感じさせる。

更に如何わしいのは、続編である「其の2」に於いては、BETする度に、ヒロインであるかぐや姫のエロい姿が拝める点。ゲームをしなくてもカネを注ぎ込む事でエログラフィックが拝めるという商魂たくましい仕様。(笑)

しかも、Aボタンでイタズラまで出来てしまう。^_^;

そういった仕様のせいかどうかは判らないが、このゲームはインカム的に優良で、長期にわたり当時のゲーセンを支えていたゲームとして記憶している。

麻雀ゲームとクイズゲームは、時々目を見張る程のインカムを稼ぐ時があり、侮れない存在だった。


⑤「あすか120% BURNING Fest」

ファミリーソフトがPCで発売した美少女対戦格闘ゲーム。確かX68Kで発売されていたと思う。「ヴァリアブル・ジオ」とは異なり、お色気要素ない美少女格闘ゲームだ。

当時は、プレイしてみたいな、と思いつつ、ハードが無かったので諦めていた様な・・・


ちなみに、学校の部活メンバーが戦うという内容で、主人公のあすかは、科学部という非運動部の設定で面白かった。

ゲームシステム的にはKOF系のコンボゲームで、個人的には好きではないのだが、これはやはり当時の流行り、という事なのだろう。

その後、ヴァリアブル・ジオ同様家庭用ゲーム機に移植され、PSで発売。(~ファイナルや~スペシャルと題し発売されている)

*画像はPS版~SPECIAL


いわゆる次世代機と呼ばれたPSは、当時の(一部)アーケードゲームを凌ぐ性能があり、2D対戦格闘ゲームに関しては、アーケードからの移植を始め、それらのゲームを元にしたオリジナルゲームも多数発売されていた。(ほとんどは、なんちゃって系の怪しいモノだったが・・・)

*画像はPS版(~FINAL)


当時は家庭用を中心に、この様な美少女ゲームが多数発売されていたが、その根底にはPCゲーム市場を席巻していた美少女ゲーム(エロゲー)の影響があったはずだ。

エロくなくても美少女というだけで売れた時代。それは、ニッチなジャンルであった美少女ゲームの可能性を広めたのではないだろうか?

(まぁ、このゲームはPCで発売されていたがエロゲーでは無かったが・・・)


殆どプレイした記憶がないゲームだが、思い出に残っているのは、やはりキャラクターが好きだったから、なのだろう。


⑥「ディノクライシス」

カプコンがPSで発売したサバイバルホラーゲーム。

バイオハザードとほぼ同じシステムを用いていて、バイオに変わるサバイバルホラーとして発売された。当時はゾンビの代わりに恐竜と戦うのか、と単純に思っていたモノだ。

バイオは現在でも続く名シリーズゲームであるし、当時も人気のあったゲームであるが、個人的にはこのゲームの方が好きである。

理由は単純に主人公が女性キャラで、そのキャラクターデザインがドストライクだったからである。(笑)

主人公レジーナは特殊部隊の女性隊員。赤髪という、特殊部隊員にしては我の強いデザインだが、その赤髪に惚れたのは私だ。(笑)

コスチュームもボディコンシャスで身体のラインが出るタイプ。男子には堪らない、というか狙ってきていたデザインだと思う。

システム的にバイオと同じと述べたが、画面の印象はだいぶ異なる。移動の際、一定の距離をシームレスにアングルを変えて表示したりしていて、臨場感がUPしていた。


恐竜と戦う事になるのだが、ゾンビとは違い、殺す事に重点を置かず麻酔銃で眠らせる演出となる。これは、基本相手が巨大な為、手持ちの銃器とバランスを取る為の仕様だと思われる。(当然実弾での銃撃で排除する事も必要)

この為、バイオと比べて爽快感は無いかも知れないが、その分ストーリーを追う事に集中できる。


余談だが、このゲームは攻略本を隅々まで読み込みタイムアタック等もやり込んだ。その後もゲームは攻略本セットでのプレイが基本となって行くのだが、このゲームがそうしたプレイスタイルの起点になったと思ってる。


尚、続編の「2」はバイオのマーセナリーの様なゲーム性となり、爽快感が増したが、(プレイはしたが)個人的にはちょっと違うかな?という感じ。

更に「3」はXboxで発売されたが、鳴かず飛ばずといった結末で全く印象に残ってない・・・^_^;


⑦「ソニックウイングス」

ビデオシステムが業務用で発売した、縦スクロールシューティングゲーム。

8方向1レバー、ショット+ボンバーの2ボタンというオーソドックス仕様。

このゲームはゲーセンで遊んだ記憶は殆ど無く、専らスーパーファミコン版をプレイしていた。

また、続編が何作か作られているが、この初代以降はプレイした事が無い。


ゲームとしては、1ステージが短く、手軽に遊べる部分が特徴と言える。また、ステージ前半部分がランダム構成となっていて、プレイモチベーションを上げる役割を果たしてた。

ちなみに、このゲームシステムは後の彩京の縦シューティングに引き継がれていく。


このゲームの思い出は、大晦日に友人の家に泊まりに行き年越しでプレイした事だ。このゲームと、同じくスーパーファミコン版の「ストリートファイターⅡ´ターボ」をプレイして年を越したのだ。

その友人は高校時代からの友人であったが、同じ関東圏に住んでいても頻繁に会う事は無かった。そんな彼と何故大晦日に泊まり込んでまで遊ぼうという流れになったのかは、今では思い出せない。


⑧「ラリーX」(NEW)

ナムコ(現バンダイナムコゲームス)が、業務用で発売した、レースをモチーフにしたアクションゲーム。

軽快なBGMが耳に残る名作だ。

このゲームは、子供の頃近所の複合商業ビル(と言っても大した大きさではない)に入っていたゲームセンターでプレイした記憶がある。本当に小さい頃(小学生低学年だったと思う)で、記憶はおぼろげだが、薄暗い店内にあるゲームでこのカラフルな画面は映えていた。一人でこういった場所に行く事は無かったので、おそらく親の買い物に付き合って待ち時間で入ったのだと思うが、恐らくこのゲームセンターが最初の業務用ゲームと触れ合った場所だと思う。

そのゲーセンでは、パックマンやギャラクシアンをプレイしていた記憶もあるし、アップライトのスペースインベーダーもあった様な・・・(かなり曖昧・・・)

その商業施設のゲーセンは、何回かリニューアルしており(おそらく全て別の会社)、学校帰り等たまり場になっていた。ここでプレイしたアーケードゲームはこのゲームを始め思い出深い作品が多い。


⑨「天使たちの午後 美奈子」

*このゲームはアダルトゲームです。

JASTがPCで発売したコマンド入力式アドベンチャーゲーム。

このゲームは、正規の(?)パッケージで購入せず、書店で売られていたパッケージを購入した。というか、そもそも正規のパッケージがどの様なものか知らない・・・書店で売られていたという事と、パッケージの小ささで正規品ではないのだろうと、勝手に推察している。

その当時でゲーム自体は古く今更感があったのだが、やはりグラフィックの質と、なにより原画の「中山たろう」氏が好きだったので機会を伺っていた。


ただやはり、コマンド入力式は古い形式であり、ゲームを進める気力が無かったのでほぼコレクターアイテムとして現存している。

ディスクエミュレータ等で機会があれば、今ならばコマンド入力も楽しんでプレイ出来るかもしれない。


⑩「星の砂物語2」

*このゲームはアダルトゲームです。

D.O.(ディーオー)がPCで発売したコマンド選択式アドヴェンチャーゲーム。

美少女ゲームは80年代後半から90年代前半に掛けて反映したPCゲームの1ジャンルだが、そんな美少女ゲームの繁栄を共に見てきた身として、初期の美少女ゲームにはやはり思い出深いタイトルが多い。

しかし、このゲームはそんな初期の中にあって、少し食傷気味になっていた時に目についた。そもそも「2」とついているが「1」の存在を知らない・・・^_^;

内容は、お気楽な探偵がお気楽に事件を解決していくモノで、言ってみれば王道的ストーリーなのだが、このグラフィックで「少し重くないか?」と当時思っていた。まぁ、内容は殆ど覚えていないのだが・・・

覚えているのは、妙に彩度が高いグラフィックと、必ずパンチラしている女の子だ。(笑)パンチラに関しては、そうは見えんだろ?という角度でパンチラしているので、半分以上笑ってネタ的に思っていたものだ。



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