このコラムでは、私がこれまで触れてきたゲームの中で、特に記憶に残るゲームを紹介していく。尚、「触れてきた」という意味は、実際に遊んだ、というだけではなく、見掛けただけ、というゲームも含む。まぁ、本当に気になるゲームについて、思い出を語っていく内容がメインとなる。また、各作品に関して詳しいデータ(発売時期等)は述べないし、記憶の希釈で間違っている部分もあるだろうが、ご容赦願いたい。
では、早速行ってみよう!
①「ジャンケンポンSPECIAL」
*このゲームはアダルトゲームです。
C・M・Sという同人サークルがPCで発表した野球拳ゲーム。
私が初めて手にしたPC(PC-9801 VM21)でゲームを楽しんでいた時に、経緯は忘れたが友人から頂いたゲーム。(と記憶している)
ゲーム内容は野球拳そのもので、女の子とサシでジャンケン勝負をし勝てば脱ぐ、負ければ着る、というモノ。今考えれば負けると「着る」(1つ戻る)は、酷い仕様だな、と思うが、当時は脱衣麻雀でも当たり前の仕様だった。(余談だが、確か裏技でジャンケンルーレット部分をスローモーションに出来る機能があったと思う)
その女の子のグラフィックは、当時の同人としてはかなりレベルが高く、しかも脱衣シーンはアニメーションしたので衝撃は大きかった。
ゲームに限らず同人作品に関しては、一定水準に満たないモノが殆どだと思っていたのだが、このゲームで少し考えを改めた様に思う。
今でこそ美少女ゲーム大好き人間であるが、この頃は(普通の)アドヴェンチャーやシミュレーションゲームを嗜んでいた。そんな中、友人を通していくつかゲームを頂いていたのだが、恐らくこのゲームが初めてプレイしたエロゲー、だと思う。もちろん、エロゲー自体の存在は知っていたのだが、買う勇気はなかった(そもそも売っていなかった)。
そういう意味では、現在に続くゲームの嗜好を道筋を照らしたゲームと言えるのかもしれない。
②「ミスティックウォーリアーズ」
コナミが業務用で発売したベルトスクロールアクションゲーム。
ちょっと勘違いした外国テイストのニンジャ集団からプレイヤーキャラをチョイスし、さらわれた仲間を助けに行く内容。
このゲームは、当時勤めていたゲーセンが新規に店舗を出店した時、オープニング時に入荷していたゲームとして覚えている。ただ、ゲームの存在はこれ以前にVGMのCDを通して知っていた。
そのCDは、ガイアポリスがメインの3枚組CDで、正直知らないゲームだったがガイアポリスと並んで素晴らしいVGMだったので記憶していた。
ただ、このゲームを遊んだ記憶はほぼ無い。1,2回はプレイしたのだろうが、正直ゲームとして面白いとは感じなかった。
当時はゲームを知らなくてもVGMは知っている、という事が多かったのだが、なまじVGMが素晴らしいと、このゲームの様にゲーム内容が太刀打ちできない作品もあり、ギャップ
を噛み締めていた様な気がする・・・^_^;
③「スペースハンター」
ケムコがファミコンで発売した、画面切り替え式アクションシューティングゲーム。主人公「アルティアナ」を操り、9つの惑星ステージに潜むボスを倒していく内容。
現在では、内容はともかくパッケージとゲーム画面のギャップが酷過ぎて印象に残る詐欺ゲーとして有名な作品だ。
当時はPCやアーケードゲームも含めて、作品の貧弱なグラフィック機能をイメージイラストで補うという事は必須で、マーケティング的には正当なのだが、如何せんゲーム内にパッケージに描かれたアルティアナを彷彿させるようなグラフィックが皆無だった事で、詐欺ゲーと言われる様になったのではないか?と推察する。結局、当時の男子はこのパッケージに過度な期待をしていたのだが、そこを裏切られた事でゲーム内容は無視されてクソゲー(詐欺ゲー)と思われた。
同じファミコンで発売された「レイラ」の様にタイトル画面だけでもアルティアナが描かれていれば、ここまで言われなかったのではないだろうか?
ちなみに私は当時このゲームの広告をみて、その他男子同様購入を考えていたが、やはりゲーム画面を見て「・・・止めておこう」と懸命な判断をして事なきを得ていた。(笑)
*スペースハンターゲーム画面
④「ストリートファイター・ザ・ムービー」
ストリートファイターⅡは、カプコンをアーケードゲーム業界で大きく躍進させる程のヒット作であり、個人的にはスペースインベーダーに次ぎ、アーケードゲーム業界に大きな変化をもたらした作品と認識している。
家庭用ゲーム機への移植はもちろん、続編(ヴァージョンUP)制作や、様々なメディアミックスも試みられ、その人気度合いがひしひしと感じられた。
そんなメディアミックスの究極といえるのが、ハリウッドでの映画化であった。当然ながら海外でも大ヒットしたタイトルなので、こういった話が出てきたと思われるが、正直映画製作発表時は、かなりのしょぼさ加減を感じていた。ゲーム原作の実写映画が無かったわけではないが、どれもパッとしなかったし、どう考えてもアニメの方が映像的には相性が良いと思っていた。(もちろんアニメ映画もあった)
映画に関しては、やはりヒットはせず、それまでのゲーム原作映画と同じ運命を辿った(私はTV放映で観た)わけだが、この映画のキャストを実写取り込みして作られた逆タイアップ作品がこのゲームだ。(このゲームを作る事を含めて映画製作が行われたと聞いた事もある)
映画のキャスト自体パッとしなかった(まともなのはキャミィだけだ)ので、実写取り込みにしてもそれ程大きな反響は無かったと思われる。ゲーメストでもゲームが発売される記事はあったが、攻略記事は無かった。(と思う)
ゲーム自体をプレイした事は無く、ゲーセンで見掛けた事もない。
ただ、今は良い時代で、配信等でプレイ動画を見る事が可能で、それを見る限りめちゃくちゃではあるが、楽しそうに見える。1回ぐらいはプレイしてみても良いかな?とは思うが、2D対戦格闘は基本苦手だ・・・^_^;
まぁ、昔から妙な味わいのゲームが好きだったし、実写取り込み(デジタイズ)ゲームは特にわかりやすく「クソゲー」感を味わえたので、気になるゲームであった。
⑤「キャプテンコマンドー」
カプコンが業務用で発売したベルトスクロールアクション。
8方向レバー+2ボタン。ボタンは攻撃とジャンプ。ボタン同時押しでメガクラッシュ、というカプコンベルトスクロールのお馴染みの操作系。最大4人まで同時プレイが可能。
犯罪超人に蹂躙された地球を守る為、4人(?)のキャラから1名をチョイスして戦っていく。しかし、犯罪超人って・・・良い響き。(笑)
ゲーム仕様は同じくカプコンが発売していた「ファイナルファイト」の流れを継承しているが、ファイナルファイトでは出来なかったダッシュが可能となり、スピーディな展開を楽しめた。(そして、ダッシュを用いた攻略が重要でもある)
ダッシュが出来る事で、ダッシュ(ジャンプ)攻撃が可能となり、それだけで行動の幅が広がった。そして、特徴的な4キャラそれぞれの動きが合わさり、いわゆる「動かしていて楽しい」ゲームとなったのだ。
このゲームはやはり専門学校時代にプレイした事が一番の思い出だ。専門学校は大学もある学生街にあり、駅前にはゲーセンが数多くあった。
そんな中の一つのゲーセンに、このゲームの4人同時プレイ筐体が入荷された。(当時でも、4人同時プレイ筐体は珍しかったと思う)
この頃は学校帰りに友人達とゲーセンで何回かプレイして帰宅する事がルーティンとなっていた。そこで、友人等と共に4人同時プレイで盛り上がったのだ。全員プレイの腕は大した事が無かったので、コンティニューを繰り返しラスボスを撃破した。両替に行く間、とにかく繋ぐ!という妙な責任感をみんな意識していた。(笑)
ラスボスを倒し、エンディングを眺めながら達成感に浸り、やはりこういったゲームは大勢でワイワイ楽しむのが良いな、と改めて感じていたモノだ。
ゲーセンではストⅡが流行り始めていたが、対戦よりも協力プレイに傾倒していく事になる切っ掛けの一つとなった思い出のゲームだ。
⑥「ぷにっきぃず」
カプコンが業務用で発売したパズルゲーム。
テトリスから始まった落ちモノパズルの系列で、画面上から落ちてくる「ぷにっきぃ」と呼ばれる「ぷよ」みたいなブロックを繋げて消していく内容。ぷには、同じ色の縦横でくっつき、同じ色のブロックに「★ぷに」が2つくっつく事で消す事が出来る。★ぷにの存在がオリジナリティなのだろうが、見た目は「ぷよぷよ」だ。
当時勤めていたゲーセンにも入荷していたのだが、集金時のインカムがキビシいタイトルで覚えていた。^_^;
確かに、いくら対戦格闘ゲームが全盛でも、まだゲームセンターには多くのジャンルがあった時代だが、それでも何故出したのか?(しかも見た目がぷよぷよ)バース共々疑問に思ったタイトルだ。
⑦「餓狼伝説2」
SNKがNEO-GEOで発売した対戦格闘ゲーム。
NEO-GEOは業務用と共に家庭用も存在していて、SNKの戦略としては、当時最先端ゲームを遊ぶ事が出来たゲームセンターと、全く同じゲームを家庭で遊べる!という触れ込みで家庭用の普及を目指していた。
しかし、発売当初はハードの機能を十分に生かしきれていない様なゲームが多く、ぶっちゃけ高いお金を出してまで家庭で遊びたい、と思わせるゲームが存在していなかった。
しかし、この餓狼伝説2の登場で家庭用NEO-GEOは爆発的にHITする事となった。(と思う)
ストⅡの大ヒットを受け、ゲーセンでは対戦格闘熱が爆発。100メガショックの大容量(当時)を謳い、美麗なグラフィックと共に登場したこのゲームは、ストⅡに対抗するだけの十分な力を秘めていた。
プレイしてみるとすぐに判るが、対戦感覚はストⅡとは大きく異なる。連続技が無かったり、超必殺技が有ったりと色々分析はされているが、確立された世界観が大きい要素なのではないか、と思う。
8人のプレイヤーキャラはどれも個性的で、ストⅡには無いしっかりとしたストーリーlラインが存在した。また、餓狼伝説の世界観は同じSNKの「龍虎の拳」とも共有されていて、これにより各ゲームのキャラクターにより深みを与えて行く事に成功していた。
キャラクターとして、エポックメイキングだったのは、何と言っても紅一点の「不知火舞」で、このデザインは今でも人気キャラである事を考えると秀逸過ぎる。
ゲームの(女性)キャラにスポットを当てたのはストⅡの春麗なのだが、それとタメを張れるゴージャスなキャラが舞であった。
簡単に言えばエロいキャラで、そのエロさがコスプレイヤーにも受け、それを目当てに一般人(というかアニメ・漫画ファン)をゲームに注目させる起爆剤にもなった。
かくいう私も、舞に惚れて家庭用NEO-GEOを購入した。^_^;
この頃のSNKはかなりの人気があり、初代KOFが出るまではカプコンよりも人気があったメーカーだった。そんな熱量が忘れられないゲームである。
⑧「ワールドヒーローズ2」
ADK(アルファ電子工業)がNEO-GEOで発売した対戦格闘ゲーム。餓狼伝説2と共に初期のNEO-GEO(対戦格闘)ブームを牽引したタイトル。
操作方法が特殊で、技の弱強をボタンを押す長さで調節していた。簡単操作で連続技が可能であり、初心者には嬉しい仕様だった。
2という事で当然1が存在するが、個人的に1はプレイした記憶が無い。先に述べた様に餓狼伝説2をプレイする為に家庭用NEO-GEOを購入したのだが、次に遊ぶタイトルとして購入したのがこのゲームだった。
当時は対戦格闘ゲームの一大ブームで、ゲーメストでも対戦格闘の攻略と紹介がメインになり、多くの増刊号が発売されていたし、高額ソフトであるNEO-GEOのゲームは、とにかく遊び倒すしかないと思っていたので、それらの増刊号を購入し遊び倒した。
ゲームはシリーズ化され、2の後JET・PERFECTと続き終焉を迎える。
この2でADK自体が大きく躍進したと思うが、対戦格闘ゲームとしては大雑把な作りが、シリーズを衰退させていった気がする。
⑨「新日本プロレス 闘魂列伝4」
⇑画像はイメージです。
*詳細は専用ページで
⑩「サイバトラー」
ジャレコが業務用で発売した縦スクロールシューティングゲーム。
1レバー+2ボタンで、ボタンはショット(押しっぱなしで射撃位置を固定)と斬り攻撃。
自機がロボットでステージ毎にショット武器が変わる演出があった。
このゲームは、ゲームセンターでプレイした記憶が殆ど無い。このゲームは、友人と共に1回だけコネで行く事が出来たAOUショー(アーケードゲームの展示会)で、友人がハマったゲームとして記憶に残っている。友人は、こういったロボットモノが好きでハマった事は想像に難くないが、当時でもロボットが自機のシューティングゲームは珍しかったかもしれない。
イメージとしては、ショットよりも斬り攻撃が重要で、ショット+ボンバーのシューティングとは異なったゲーム性も思い出に残っている。
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