今回読破したのは「懐かしのケータイゲームマニアックス 永久保存版」
ゲーム&ウオッチ(ゲームウオッチ)をはじめとする、いわゆる電子ゲームを紹介する書籍。ゲーム&ウオッチは、任天堂が発売した液晶画面ゲームで当時の子供たちの間で大流行した。私も例にもれず「マンホール」や「パラシュート」等を買ってもらった記憶がある。
今思えば、この電子ゲームというモノが、私をゲームにのめり込ませる切っ掛けとなった存在だったのかもしれない。
どのゲームもゲーム内容は単純で、段々操作に要求される反応速度が速くなってくものばかり。ゲームウオッチでは、カンスト(カウンターストップ)である999点を目指す事が目標だった。
ファミコン登場前夜は、こうした電子ゲームが子供たちのステータスともいえる存在だったのだ。
ゲームウオッチが特に顕著だが、ポケットサイズで持ち運びが出来、どこでもゲームをプレイする事が出来るという事で、友達と持ち寄り交換しながら遊んだものだ。
この遊び方は、ファミコン登場後各家庭で個人で遊ぶという遊び方とは違い、まだ子供は外で遊ぶ(たとえ電子ゲームでも)という名残だったのかもしれない。
その後、ゲームボーイの発売で、このような遊び方が復活する事は何か奇妙な偶然を感じる。
本書の中には多数の電子ゲームが紹介されていて、当時プレイした機種を見るとノスタルジーに浸ってしまう。
どのゲームもゲームとしてはパターンゲームで、記憶力と反射神経のゲームなのだが、LSIゲーム等は筐体の形が凝っていて、今ならインテリアとして使えそうな素晴らしいデザインの筐体も存在する。
ソフト的なモノよりは、そうしたゲーム筐体等のハード面に価値を見出す事が出来るのは、この電子ゲームならではだろう。
現存するものはかなりの貴重品と思われる為、是非ゲーム文化を残す為にも博物館的な場所で適切に保存される事を望む。
アーケードゲームでは、そのような動きもあるので、家庭用で特にハード面が重要なこの電子ゲームは、未来に向けて保存されるべき存在だと思う。
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