今回紹介するゲームは「Yomi」。 例によってSteamにて絶賛発売中の、対戦格闘ゲームをモチーフにしたカードゲーム。
異なる能力を持つキャラクターを選び、1対1の対戦を行う。
お互いが最大7枚の手札から1枚づつカードを出し、出された技の優劣でダメージを与えていく。相手の体力をゼロ以下にすれば勝利。
各技の属性は「打撃」「投げ」「ガード」「回避」の4つがあり(ジョーカーを入れると5つ)、それぞれの属性はいわゆるジャンケンの様な優劣がある。 打撃は投げに勝ち、投げはガードと回避に勝つ。ガードと回避は打撃に勝つ。
この辺りは、対戦格闘ゲーム「デッド・オア・アライブ」をプレイされた方にはお馴染みだろう。
特徴的な属性として、回避がある。回避はガードと同様打撃に勝つ属性だが、ガードは打撃を無効化するだけなのに対し、回避は打撃を無効化し、なおかつ反撃する事が出来る。
これではガードの意味が無いように感じるが、通常出したカードは捨てる事になるが、ガードのみ判定に成功すると手札に戻す事が出来るのだ。 カードにはトランプの様に数字とアルファベットが記されており、それぞれ技の強さを表している。(ちなみにAが必殺技)同時に技の発生速度も記されており、お互いが同じ属性を出した場合、発生速度の速い技が打ち勝つ。この辺り、対戦格闘ゲームの技発生フレームを再現している。 また、1枚のカードに異なる属性が書かれているモノもある。クリックで反転させて出したい技を出していく。 実際の対戦格闘ゲームの様に、コンボも存在する。属性に読み勝った時は、カードの数字の連番を出す(キャラによって例外有り)事でコンボとなる。コンボは喰らい続けると大ダメージなのだが、ジョーカーを使う事でコンボを回避出来る。 コンボに対しジョーカーをぶつける事で、金バースト(ちょっとダサいネーミング)が発生し、最初の1枚分のダメージ以後のコンボを無力化出来る。(相手は出した枚数をドブに捨てる形になる) 尚、ジョーカーは打撃扱いで、ガードと回避には負けてしまう。 キャラクターにより基本技の発生速度が違い、固有の特殊能力もある。
そこに属性同士、技の発生速度、寝た状態(転倒状態も発生する)での攻防、と正に対戦格闘ゲームの「読み」(Yomi?)の部分を存分に楽しむ事が出来る。
少しでも対戦格闘ゲームをプレイし、ゲーメスト(伝説のアーケードゲーム専門誌)を読んでいた方なら、満足してプレイ出来るはず。
また、カードゲームとしてカード収集要素もある為、長く楽しめる作品だ。 是非、対戦で盛り上がって欲しい。