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執筆者の写真竜騎士

Super Bout Champion's Tour

更新日:2023年4月14日


今回紹介するのは「Super Bout Champion's Tour」。steamにて絶賛発売中の対戦格闘ゲーム。

先ず、この画面を見てどう感じるだろうか?


ファミコン?

いやいや、ファミコンはここまでグラフィックは荒くないよ。


ある一定の年代以上の方は、すぐにピンと来るであろう、「カセットビジョン」?と。

そう、木こりの与作などの名作を送り出した、エポック社が発売した国産初のカートリッジ交換式家庭用ゲーム機カセットビジョンだ。


ファミコン登場前まで、TVゲームといえばカセットビジョンだった。

かくいう私も、いわゆる据え置き型家庭用ゲーム機で最初に触れたのが、このカセットビジョンだったと記憶している。

この解像度で当時はアクションゲームやシューティング等で遊んでいたのだ。おかげで想像力・脳内補完力がかなり養われたと思ってるが、当時はとにかくTVゲームという新しい娯楽に夢中で何も考えずに遊んでいた。

この解像度云々と言われても・・・と困惑される方、もうこのグラフィックまんまです・・・^_^;

で、この荒いグラフィックで格闘ゲーム?とバカにしたような声が聞こえてきそうだが、コレが実に不思議。見た目以上にきちんとした格闘ゲームになっているんです。

百聞は一見に如かず。

下記に、プレイ動画のURLを記載するので、まずはこの動きを観て頂きたい。

如何だっただろうか?

確かに画像は荒い。モザイク処理の映像の様にしか見えないが、打撃・ガード・投げ・受け身と、格闘ゲームの要素はほぼ網羅されている。


<操作方法>(Xboxコントローラ対応)

X:ガード(G)

*投げや攻撃を喰らい吹き飛ばされた時に、着地と同時にGで受け身。レバーを入れる事で移動受け身になる。更に、レバー上要素+Gでジャンプ。

A:パンチ(P)

B:キック(K)

X+A:投げ(投げられた時タイミング良く入力する事で投げ抜け)

→・→(←・←):(前後)ダッシュ

基本ルールは、相手の体力をゼロにし、3本先取した方が勝利。体力をゼロにする以外にも、ステージによってリングアウトさせる事で1本が獲得できる。


<キャラクター紹介>(キャラ名は都合上、筆者が独断で付けた)


「ガンマン」

大きな特徴は、波動コマンド(↓↘→)+Pで銃を撃つ事が出来る事。コマンド後発射までやや時間があるが、強力な攻撃だ。


「アキラ」

こんなグラフィックだが、完全にVFのあのキャラにしか見えない・・・

ダッシュPのダッシュ肘・↘Pの肘と、それっぽい技が出る。レバー入れKはPかKの追加入力で連携攻撃となる。


「レスラー」

ダッシュする事で走る事が可能。そこからKでドロップキック、Pでアックスボンバーを出す事が可能。また波動コマンド(↓↘→)Pでタメからのラリアートを出す事が出来る。


「サル」

ダッシュの動きが早く、レバー入れK等の多段攻撃を持っている。

ダッシュ・Pのヘッドスライディングと↖Kのサマーソルト等、トリッキーな動きで翻弄出来る。


「殺人鬼」


パッと見パンダかと思ったが、武器(斧とハサミ)を使ってくるので人間である様だ。そう見ると目出し帽を被った殺人鬼に見える。

→Pの多段攻撃や、間合いの広い↓Kの斧攻撃が強力。更に、逆波動コマンド(↓↙←)Pの斧振り下ろしがタメ攻撃となっていて、やはりダメージが大きい。

かなり強いキャラだ。

繰り返しになるが、このグラフィックでキッチリ対戦格闘ゲームとして成り立っている。

見た目は2Dだが操作系やプレイ感覚は3D対戦格闘に近い。

プレイした率直な感想は、ゲームの面白さって何だろう?という事。

現在のゲームは、グラフィックの処理が格段に向上し、実写映画さながらの画面を自由に動き回る事も可能であるが、そこは面白さに直結しない、という事を思い知らされた。

対戦格闘で言えば、攻撃・防御の読み合いが出来れば、グラフィックはカセットビジョンクラスで十分という事だ。それ以外のキャラデザインや背景は、おまけに過ぎない

但し、このゲームもこれまで培ってきた対戦格闘ゲームというジャンルの土台があるからこそ作る事が出来たわけで、このゲームが格闘ゲームの本質を現しているとは言えない。

それでも、ゲームの面白さとは?

を考える切っ掛けになるゲームだと思う。

少なくとも、グラフィック至上主義はゲームとしては王道ではない事が判るだろう。

そして、TVゲーム黎明期の魂が現在まで受け継がれている事に、密かに感動している。

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