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執筆者の写真竜騎士

年間ベストゲーム(2024)


12月に入り年の瀬も迫る中、今年1年プレイしてきたゲームを振り返り、年間ベストゲームを発表していきたい。 尚、タイトルは2024年に発売・購入したものに限らず、純粋にプレイしたゲームのランキングとする。


そして、当然ながらランキングは私個人の独断と偏見である。


特別賞「Capcom Arcade Stadium」(レトロゲームアンソロジー)

今年の特別賞は「Capcom Arcade Stadium」を始めとする、レトロゲームアンソロジーに決定。

過去の名作タイトルをリメイクしたり、こうしたアンソロジーとしてパック販売したりという傾向は昔からあったのだが、今年は「Capcom Arcade Stadium」を始め、そうしたゲームを多数プレイした。

何回も述べているが、私は最古参のゲーマーであるので、オールドゲーム・レトロゲームという響きには弱い。思い出補正が掛かっているとはいえ、こうしたゲームアンソロジーには手を出したくなってしまう。特に、アーケードゲームのアンソロジー作品はドストライクであり、「Capcom Arcade Stadium」(1・2)を始め、「SNK 40th Anniversary Collection」「アーケードクラシックス アニバーサリーコレクション」(コナミ)等をプレイした。

こうしたアンソロジー作品は、我々世代には懐かしい思い出を、若いゲーム世代にはゲームの歴史を学ぶ機会として十分に意味のある作品群だ。願わくば、こうした過去作品と現在のゲームを比較し「面白さ」の考察にまで足を踏み入れる切っ掛けとなってくれれば、尚意義のあるモノとなるだろう。


5位は「Valefor」。

ローグライクRPGで戦闘もオートバトルという事から、手軽に遊べるイメージだが、キャラやクラスの構成を考えると、最初から計画的に行動しなければならないという戦略性がある。

とはいえ、最終的にはアイテムやパークGET時の運に左右されるという、ゲーム性の奥の浅さが早い段階で判ってしまう所がマイナス点。

個人的には、ちまちまと成長していく過程が楽しいと感じるので、それなりに長く遊べそう、という事で5位にランキングした。

こう考えると、「ゲーム性」と「面白さ」は、大きく関係しているとは言い切れない・・・というか、完全に個人の好みの問題なので致し方ないか・・・^_^;


迫りくるゾンビの追撃をかわし、一定距離を逃げ切るタイミングアクションゲーム。

基本方向キーを押すだけという至極単純な操作方法で、緊張感のあるゲームを楽しむ事が出来る。

カジュアルゲームにはリピート性が求められるが、このゲームは判りやすい舞台設定と1プレイの短さに加え、単純明快な操作系とほぼそれらが網羅されている。

一定時間満足感を得ながらプレイ出来る良く出来たゲームだ。

RPG等の大作ゲームと比べ気軽に遊べるカジュアルゲームは、今後もしっかり住み分けされながら進化し続けて行くだろう。

重要な事は「満足感」であり、最低でもプレイ時間に見合った面白さ・楽しさが必須である。もちろん、これは各個人で異なる問題だが、ゲームを作る際は最も重視しなければならない事である。


ステルスゲームのマストゲーム(個人的意見)が、今年の3位となった。

古いゲームであるが、何故か今年の後半にプレイし始めて(やはり)ハマってしまった。

ステルスゲームは好きなジャンルのゲームではあるが、理由については他のコラムで記している。

切っ掛けの切っ掛けは、同じトムクランシーシリーズの「ゴーストリコン」(初代)だったのだが、その後PC環境を整えてプレイした「スプリンターセル」(初代)のデモ版で、ステルスゲームの面白さにハマった次第。デモ版をプレイしたのは単純に無料で公開されていたからで、高額ソフトを購入する前にお試し出来るのは、実に良い事だと思う。


ステルスゲームの醍醐味は、何と言っても「縛りプレイ」で、ノーダメージ・ノーキルや、その逆等、幅は大きい。私は黙々と全敵を気絶させていく(+ノーダメージ)プレイに燃えていた。こうした遊びの幅がある為、何年も後にプレイしてもハマってしまうのであろう。


2位「Lust Goddess」(このゲームはアダルトゲームです)

2位は、基本無料の戦術ゲーム「Lust Goddess」。

このゲームは、発売以来現在まで(ほぼ)毎日プレイし続けているゲームで、ゲームのプレイ時間は歴代4位に入ってきている。

ここまでプレイを続けさせるモチベーションは、何と言っても魅力的なユニットのグラフィック。(一応)エロゲーなのでユニットである女の子のグラフィックは中々の物だ。リアル調でAI使用(と思われる)なので、人を選ぶかもしれないが個人的にはストライク!

また、ガチャでユニットを集めていくのだが、定期的に上位ユニットが手に入るイベントが開催されているので、初心者や無課金勢でもそれなりにユニットをGET出来る部分も大きい。無課金での満足度が高い事はかなりポイントが高い。


ゲーム性は基本軍人将棋で、様々なスキルを持つユニットにカウンター的に対抗スキルを持つユニットをぶつけて行く感じ。有利な条件になる様にスキルの組合わせを考える事が醍醐味である。手持ちユニットの出現にランダム性があるので、同じような戦術が毎回できるわけではない部分も面白い所。


ただ、個人的な難点を言わせて頂くが、対戦時あまりにもレベルが違うマッチングが多すぎる。対戦で勝利する毎にリーグが上がっていくのだが、同じリーグ=同じような強さの相手と思うのが普通だと思う。しかし、明らかにユニットのレベルが違う(体力や攻撃力の数値が桁違い)相手とマッチングする事が多い。こうなるとユニットの組み合わせでどうこうというレベルではなく、単純な力押しで勝負が着いてしまうので、ゲームとしての面白さが消えてしまうのだ。

これが、課金させる為の操作だとしたら大間違いで、こんなマッチングばかりではゲームの浅さ(課金でレベルを上げた人しか勝てない)を露呈するだけで、プレイ人口を減少させるだけだろう。定期的なイベントで高レベルユニットを配っても無意味となるのだ。これは、無課金勢の負け惜しみではない。ゲーム性の浅さを自ら露呈させる行為は、愚の骨頂としか思えない。


・・・と、文句を並べてみたが、それでもプレイし続けるのはゲームとして面白いからだろう。一応断っておくが、このゲームはアダルトゲームで、ゲーム内イベントでエロシーンがあるのだが、正直無くても全く問題が無く、エロ要素に課金する気持ちも沸かない位ゲームは面白いのだ。


2024年度のベストゲームはバイクレースゲーム「Ride 2」に決定した。

ゲーム内容は、そのままのバイクでのレースゲーム。バイクのセッティング等の戦略要素はあるが、単純にコースを周回し最終的に1位でゴールする事が目的。

これは、レースゲーム不変のルールであり、人間の動物的感性に直接訴えかける要素だ。

これまでバイクに興味があったわけではないし、もちろんバイクレースに興味はなかったので、ゲームを購入しハマってしまった事は驚きでしかないのだが、現実的にハマってしまったという事は、バイクに関して心の奥に何か思う所があったのかもしれない。


では、何故ここまでハマってしまったのか?


一つはリアルな画面。

デモ画面を見た事がこのゲームを購入した切っ掛けの一つだが、とにかくカッコいい。男子は大なり小なりメカニックなモノに憧れる性質を持っているが、そこに刺さったとしか言い様がない。特にライダー視点の迫力ある画面に虜になった。(但しゲーム中は操作の点から後方視点でプレイするのだが・・・)

もう一つは、リアルな操作感覚。

実際のバイクに乗った事は、学生の頃にスクーターに乗った位で、ゲームに登場する様なスポーツバイクに乗った事はないのだが、体重移動によるバイクの挙動がリアルに感じられ、バイクを操る事の面白さに触れる事が出来た様な気になったのだ。現実世界にある身近な乗り物をモチーフとしているので、リアルさをより感じる事が出来たのだろう。

また、車と異なり、生身の人間が見える状態で競い合うというシチュエーションもリアルさを身近に感じる要素の一つだ。


こうして考えると、「リアルである」事に面白さを感じていた様だ。

ゲーム性よりもリアルさに面白さを感じたという事は、新たなゲームの方向性を見た様な気がする。


<総評>

2024年のベストゲームは、判りやすいゲーム性のゲームが選出された。

複雑な操作系や設定を楽しむ事もゲーム性の一つだが、「判りやすい」という部分は最重要視されるべきだと思う。画面を見ただけで、最初に操作した時点で、どんなゲームなのか、何をするゲームなのかが理解できるゲームは、それだけで面白さを伝える1歩をクリアしているのだ。掴みでプレイヤーを惹き込み、後はゲーム自体の地力で面白さを伝える。

「面白そう」「プレイしてみたい」と、最初に思わせる事が出来ないゲームは、如何に大作で面白いゲームでも、最終的にプレイヤーを獲得する事は難しいだろう。つまり、ゲーム性云々以前の問題で、この部分をおろそかにしたゲームはヒットする事は難しいだろう、という事だ。


ゲームの面白さは多岐にわたるわけだが、先ずプレイして貰わないと話が始まらない。

この部分はターゲットにより対策が異なるわけだが、人間同様「見た目」は重要、という事だろうか?


余談だが、今回のランキングは寸前まで1位と2位が逆だった。

プレイ時間で言えば断トツに「Lust Goddess」なのだが、プレイして感動出来たのは「Ride 2」だったからだ。ここでもプレイ時間=面白さではない、と冷静に分析する事が出来たと思っている。


<了>

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