<CONTENTS>
◇特集「SnowRunner」
◇好評連載◇
Trash!ゲーム三昧! 忘れた頃に帰ってくる。バカゲー・ゴミゲー紹介。
◇新連載◇
ゲームの魅力を補うゲームミュージック(GM)。(一応)黎明期から聞き続けてきているつもりなので、好きなGMがそこそこある。現在のGMとは似て非なるコンピュータゲームの音楽を気ままに紹介していきたい。
巻末4コマ コミポガールズ
<編集後記>
オフロード物資運搬ゲーム「SnowRunner」。
車を題材としたゲームだが、レースでもなくシミュレーターでもない。どちらかと言えばシミュレーターに近いが、シミュレーターほど本格的ではなくゲームらしい作り。
オフロードレースゲーム(ラリー)は、一定の人気があるので、オフロードを走るという行為は人気があるジャンルであろう。また、物資運搬をモチーフとしたトラックシミュレーターも人気がある。SnowRunnerは、両者を上手く融合させた「良い所取り」のゲームと呼べる。
貨物を積み込みオフロードを走破して目的地に届ける。そのオフロードが半端なくハードな地形で、状況によりハマった車両を救出しなければならない。ハマらずに進行出来る道筋を考える事と合わせ、ハマった時の脱出の仕方(ウインチワーク)、救出する為の車両運転技術と、目的達成の為に行う行動は多岐に渡る。
ハマった時の状態により復旧不可となる場合も多い。その場合、車両を強制回収し最初からやり直す事になる。また、同じ場所に同じ貨物を何回も運ばなければならないシーンも多く、リトライ度が高い。それだけに目的達成時の安堵感・達成感も半端なく、このカタルシスはゲームの基本をしっかり押さえた作りだ。
上記の様にリトライする事が前提のゲームだが、そのストレスをあまり感じさせない作りだ。絶望的なリタイア状態も、シミュレータ的には不可能だが、少しゲーム的にする事で何とか復旧出来たりする。例として、落とした貨物を固定するには通常であればキッチリ荷台に乗せた所で固定できるが、このゲームはどんな形であれとりあえず荷台に乗った状態であれば、固定コマンドでキッチリ固定させる事が可能だ。これをシミュレータ的に行うような仕様であれば、恐らくプレイヤーのストレスが高まりリトライする気力を萎えさせた事であろう。
また、広大なオープンワールドも良く作り込まれていて、美しい背景を見ながらゆっくりと物資を運搬する作業は、ハードな地形を潜り抜けた時には良い心の清涼剤となる。マップ内の昼夜の概念で走行の難易度が変化するし、明け方や夕暮れのマップの美しさは良い対比でこれもゲームプレイのモチベーション維持に繋がっている。
ニッチなゲームではあるが、ゲームの面白さの根幹は押さえられていて(ゲームに)ハマった場合、一生遊べるほどの吸引力が感じられる。
今回はデフォルトマップを基本にDLC1マップのガイドであるが、今後もDLCを中心にガイドを展開していく予定なので期待して頂きたい。
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