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執筆者の写真竜騎士

年間ベストゲーム(2023)


12月に入り年の瀬も迫る中、今年1年プレイしてきたゲームを振り返り、年間ベストゲームを発表していきたい。 尚、タイトルは2023年に発売・購入したものに限らず、純粋にプレイしたゲームのランキングとする。


そして、当然ながらランキングは私個人の独断と偏見である。


特別賞「Poker Championship」

今年はいくつかのポーカーゲームをプレイしてきた。何気なくプレイを始めたのだが、そのゲームとしての面白さにハマってプレイし続けてきた。

このゲームに限らず、ポーカーゲームはどれもほぼ同じ内容・見た目であり、各ゲームをプレイするかどうかは個人の趣味だろう。個人的にこのゲームを選んだ理由は、画面全体の落ち着いた雰囲気だ。派手な演出があるわけでもなく、淡々と勝負を続ける事が出来る部分が良いと感じた。


ポーカーはもっともポピュラーな対戦ゲームだ。ゲームとしての面白さと対人戦の駆け引きが存分に楽しめる。プレイ時間も短く、サクッと遊ぶにはもってこいのゲームだと思う。

余りにもポピュラーな為、ゲーム自体について語る事はしないが、ポーカーのゲーム性を考えた時に、ゲームの面白さ(面白いゲーム)に気付かされた。(別コラム参照)

面白いゲームの基本条件がポーカーにはある。そこから、各ゲームのゲーム性や面白さについて考えるようになってきた。そうした気付きを与えてくれたこのゲームに特別賞を贈りたい。


B級感漂うベルトスクロールアクションゲーム。

古いゲームだが、ベルトスクロール特集の時に改めてプレイし直して、1コインクリアが出来たので思い出深いゲームとなった。

ゲームの詳細は紹介ページに譲るが、先に書いたB級感が(個人的に)プレイ意欲を掻き立てる。通常のベルトスクロールアクションとは若干異なる操作感だが、操作自体はストレスもなくサクサク進める事が出来る。(ステージにより少し間延びする展開が気になるが・・・)そのステージでは、地形が判りづらい部分や初見殺しのトラップが気になるが、そういう部分もオールドスクール的な許容範囲であり、逆に「覚えて進む」というスパイスとして機能している。もう少し各キャラクターの特性が出ていて、スコア要素があればもっと楽しめるゲームになっていたと思う。


ベルトスクロールは、取っつきやすく、それなりに長く遊べるゲームジャンルだ。アーケードの様にインカムを気にしないで遊べる家庭用に適している。もっとこの様な「遊べる」ゲームが出てきて欲しいと切に願う。


ゲーム自体は昨年購入したものだが、少しプレイして放置されていた。しかし、DLCとして「シュトロハイム」「虹村形兆」を入手したところプレイ熱が再燃した。特にシュトロハイムは原作で大好きなキャラだけに、本当に動かしているだけで楽しい。更に、意外にハマったのが形兆。このキャラは、攻撃特性としてほぼ全ての技を先読みして「置いておく」感覚で戦うキャラ。それが、計算通りに相手を追い込んでいく原作のキャラと見事にマッチしていて、これも動かしていて楽しい。


紹介ページでも述べているが、このゲームは対戦格闘ゲームではなく、キャラクターを動かす事を愉しむ「キャラクターゲーム」である。原作(のノリ)に近いキャラがいる事は必須であり、自分の好きなキャラには人一倍愛着が湧くものだ。

そういう意味では、このゲームはキャラクターゲームのお手本のようなモノであり、そうした目でみれば、完成度はかなり高いと思う。


オールドスクールテイストのアクションアドヴェンチャーゲーム。

初見で「バイオハザード」(初代)への強烈なオマージュが溢れている事が伺える。(基本操作もラジコン操作だ)

最新技術でオールドゲーム調のゲームを作る意味については、別コラムで述べている。基本的にはノスタルジーなのだが、それを抜きにしても面白い作品というモノが出来上がる時がある。

モチーフとなっている「バイオハザード」が素晴らしすぎると言えばそれまでだが、その面白さに触れて育ってきた世代は、間違いなく面白くプレイ出来る優秀なゲーム。ノスタルジーに浸りながら新しい世界で遊んでみるのもオツなモノだ。


このゲームは、全体のストーリー(世界観)はかなりぼんやりしているのだが、その分プレイヤーに想像させる部分が大きく、そういった部分に関してはファミコンに近い。そして、クリアまでの時間がそれほど長くなく中だるみ感が無い。アクション・(謎解きとしての)パズル・全体MAP等、小粒ながらそつなくまとめられていて、それなりのやり込み要素もある(1発死等のトラップまでも踏襲されていて徹底している)。非常に優等生的なゲームだと思う。


今年に入りアップデートで物語が完成し、攻略も完全版を書く事が出来た。攻略をする位やり込んだゲームは久し振りで、改めてこの世界観にハマれた事がゲームの面白さを如実に物語っている。


ご存じ、女だらけの対戦格闘ゲーム(半分嘘)「DOA」(デッド・オア・アライブ)シリーズの5作目が、本年度ベストゲームの第2位となった。

今更語る事はほぼ無いのだが、とにかく女性キャラを使用させようという意気込みが、ゲーム全体から溢れかえる様に発散されている。これは初代からの伝統ではあるのだが、このゲームに於いては、DLCによるコスチューム追加は勿論、乳の揺れ方・下着の種類(スカート系コスチューム着用時)の選択等、女性キャラには特に手厚い待遇が施されている。(笑)

ゲーム性や内容については、他のコラムで繰り返し述べているので割愛するが、このゲーム(シリーズ)は、とにかく女性キャラクターを動かす事が楽しい。単純にプレイヤーである私がスケベな男であるから・・・とも言えるが、技の動きも女性キャラは「色気」を出す様に作られている。

もちろん、他の3D対戦格闘ゲームの女性キャラも独自の色気を出して男性プレイヤーに訴えかけているが、このゲームはより「露骨」に女性を前面に出している。これは、ある意味邪道なのかもしれない。しかし、この戦略で固定プレイヤーを掴んでいることは確かであるし、それを繋ぎ止める為のDLCによるコスチューム追加も、功を奏しているとしか言いようがない。この戦略に対しアコギだ!等と言う輩も存在する。(私もそう思っていた)しかし、このゲームは格闘ゲームではないのだ。タイトル通り生か死を掛けて戦う物語は無く、ここにはお気に入りの女性キャラを動かす自慰的な満足感が存在するだけなのだ。

そういう意味で、このゲームも(女性)キャラクターゲームとしては、出色の出来であると断言する!


昨年に続きランクインし、本年度のベストゲーム1位の輝いたのは「SnowRunner」だ。

このゲームは1年を通してプレイし続けたのだが、プレイ傾向は、昨年のDOA6とは異なり、毎日プレイしたという事ではなく、切りの良い場面までプレイし暫く放置⇒再プレイというサイクルでプレイしていた。というのも、このゲームはプレイ時かなり疲れるゲームであり、一度気が抜けるとモチベーションを上げる事が困難な程なのだ・・・^_^;

このゲームの魅力を一言で語るならば、「ストレスと解放」で、これはそのまま面白いゲームの魅力として当てはまる。思う様に走れない泥濘や雪道でストレスを溜めに溜め、脱出し貨物を目的地に届けた時の開放感、これはプレイしてみないと判らない面白さだ。

今年は、主に「カナダ」マップをプレイしていたのだが、とにかくマップの出来に感心しまくりであった。本当に何の為にあるのか判らないと感じる小道や回り道に、全てしっかりとした意味があるのだ。各タスクによる車両の大きさやタイヤ条件を考えて、クリア出来る様に作られている。かといって難度が低いという事はなく、考えながらのプレイは、一度プレイし始めると時間を忘れてプレイし続けてしまう魅力がある。

少し飛躍して考えるが、1つのマップで1年以上遊べ、DLCでマップが追加されていくこのゲームは、一生遊べるゲームではないだろうか?そうなると、ベストゲームの殿堂入り、という話にもなってくるかもしれない。

とにかく、このゲームは、ゲームの面白さである「ストレスと解放」を存分に味わう事が半永続的に出来る稀有なゲームである。


<総評>

2023年のベストゲームは、「キャラクターゲーム」に注目が集まった。

キャラクターゲームとは、版権モノの様な有名キャラをモチーフにしたゲームという意味合いもあるが、ここでは「キャラクターを動かす事が楽しいゲーム」と定義している。

キャラクターは、必ずしも人間である必要はなく、その為ゲームジャンルは問われない。とにかく、プレイヤーキャラを動かす事自体が楽しく感じるゲームであれば、それはキャラクターゲームと呼べる。ここまで言うと、ほぼすべてのゲームがキャラクターゲームになってしまいそうだが、この「動かす事が楽しい」というのは、ゲームの面白さの根幹の一つである為当然と言えば当然だ。キャラを動かすというインタラクティブ性は、ゲームの基本的楽しさである。(ルール内で)自在に自分で思い通りにキャラを動かす事は、ある種人間の欲望に訴えかける作業であり、そこを疑似体験させるという事がゲームの楽しさの根幹にあるのかもしれない。


ランクインした作品を見ても、「版権モノ」で単純に原作キャラが好き、魅力的な女性キャラの動きが好き、かつて燃えてプレイしたゲームと同じ感覚で動かす事が好き、と、「キャラを動かす」という部分だけでもそれぞれ異なる思い入れがある。

具体的な動かすキャラクターは、判り易く「人間」や「車」であったが、これはパズルゲームの「ブロック」であっても同じだ。ブロックをスライドさせるちょっとした動作でも、快感を感じられる様に作る事は可能なはず。

そうした動きの積み重ねでゲーム全体がプレイしていて気持ち良い(面白い)と思える様なモノになっていくはずだ。この思い入れを刺激する要素の根幹である「動かす楽しさ」を感じられるゲームはドンドン出てきて欲しい。


<了>

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