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  • 執筆者の写真竜騎士

年間ベストゲーム(2020)

更新日:2023年4月8日


12月に入り年の瀬も迫る中、今年1年プレイしてきたゲームを振り返り、年間ベストゲームを発表していきたい。 尚、タイトルは2020年に発売・購入したものに限らず、純粋にプレイしたゲームのランキングとする。

そして、当然ながらランキングは私個人の独断と偏見である。


今回より特別賞を新設。

映えある特別賞1号は「MudRunner」。

トラック等を使い木材や資材を運搬するゲーム。

これだけ聞くと、何それ?という感じで、全くゲームの解説になっていない様に聞こえるが、実際それだけのゲームなのだ。集積所で荷物をトラックに積み込み、オフロードを走破して集荷所へ届ける。

車両が主人公だが、レースゲームではなくタイムや順位とは無縁。ひたすら泥道を走り荷物の運搬作業を行う。


だが、これが実に心地良い。


泥濘にハマった時のタイヤのむなしい回転、アクセル加減でゆるゆると前進する車体、泥濘から脱出した時の車両の勢い。

全ての挙動がリアルで楽しい。

この感覚は完全にニッチなモノで、プレイする人を完全に選ぶゲームだろう。

爽快感は無い、ゲーム性もほぼ無い(どちらかというとシミュレーターに近い)、しかし、時間を忘れてプレイ出来るゲームがある。それに気付かせてくれたこのゲームに特別賞を与えたい。


5位 「ECHO」

5位は「ECHO」。

steam内のフレンドさんから頂いたゲームで、当初軽い気持ちでプレイしていたのだが、その世界観にのめり込んで、結局クリアするまで楽しんだゲーム。

ゲームはSF設定の3人称視点ステルスアクション。

敵に見つからない様にステージクリアの条件を満たし、ステージからの脱出を繰り返していく内容。

それだけ聞くと単純な様に聞こえるが、実際は敵が自分の行動をトレースしてきて、その度に自分の行動が限られていく為難しい。

ステルスゲームは好きなジャンルなのでハマり易いのだが、それだけではここまでハマる事はなかっただろう。

では、その他のハマる要素は何か?

先ずは、各ステージの美しさだ。

荘厳な宮殿の様なステージが実に美しい。だが、どこか寒々しいのは、建物の外である冬の惑星の名残だろうか?

もう一つは、緊張感。

ステルスゲームなので緊張感があるのは当たり前だが、このゲームはステージ内で明るいシーンと暗いシーンが繰り返される。

眩いばかりのステージが突然暗転し、ライトや音の反響だけが頼りの暗闇に変わる。この不安感と、暗闇が晴れて明るい状態に戻る時の安堵感。この気持ちの緩急が言い知れぬプレイモチベーションを与えてくれる。

また、ステージ間を繋ぐ通路もかなり暗く、繋がった時に明るくなるという緩急を踏襲していて、一貫性のある演出である。

そして、一番の理由は、そのテーマ性だ。

敵は(一部を覗いて)自分と同じ姿をしており、先に進む為には自分自身を排除していかなければならない。

一番の敵は自分(人間)であり、自分自身を乗り越えた先に未来が見える、という様なテーマ性が見え隠れする。これは、ゲームが日本語非対応なので、プレイした感覚から感じた独自の感想だが、このテーマが自分の中ではツボでハマった大きな一因である。

単純な構造のゲームであれば全く言葉は不要で楽しめるだろうが、こうしたゲームで言葉が判らない分、視覚情報とプレイ感覚でテーマ性が透けて見えてきたのは面白い体験だった。


4位は「She Will Punish Them」。

サキュバスを操作してモンスターを倒す3人称視点のアクションゲーム。

プレイ毎に生成されるマップ(各ステージが数エリアに分かれていて、それが入れ替わったり回転したりして生成される)をモンスターを倒しながら進んでいく。

各エリア毎に現れる敵を倒して次のエリアに進み、最終エリアの敵を全滅させる事でステージクリアとなる。

ステージ内で敵を倒したり、宝箱を開ける事で武器・防具をはじめとするアイテムを集めてパワーアップを図りながら進んでいく。

注意点は、セーブが自分の拠点でしか行う事が出来ない事。基本的に拠点から出るとクリアまで戻る事が出来ない為、道中で力尽きるとそれまで取得したアイテムは全て消滅する点。(取得どころか身に着けていた装備も魔法もすべて失う)

正直、ゲーム内容としては特に目立った面白さは無い。そればかりかアーリーアクセスの為粗も目立つ。

しかし、それでもプレイし続けた理由はただ一つ。

それが、キャラクターが身に着ける防具収集要素だ。

サキュバスは、鎧(アーマー)、締め具(手甲)、脛あて、ブーツで身を固め戦闘に赴くが、それぞれの部位毎に多数の防具が取り揃えられている。

各防具は防御力やタレント(特殊能力)が違い、組み合わせる楽しみがある。

しかし、防具と言ってもビキニアーマーが霞んで消える程の露出度があるものばかり。サキュバスというイメージも重なりエロさが大爆発だ。製作者はそれを狙って作っている事は間違いない。(断言!)

プレイする毎に新しいアーマーがアンロックされていくので、プレイモチベーションは維持される。更に、アーマーは拾う他にショップで購入もできるのだが、必ずしも目的のアイテムが売っているとは限らないので、この部分もモチベーション維持に繋がっている。

先にも書いたが、ゲーム性自体は特に目新しいモノではない。しかし、プレイモチベーション維持に色っぽいキャラクターの着せ替え要素を入れ、それに特化している所がこのゲームの面白い所。

また、アーリーアクセスと紹介したが、ちょこちょこアップデートも来ているので、今後が楽しみなゲームである。


無人島で女の子とイチャイチャ暮らすゲーム。

素体を元に自分好みの女の子を作成し、ゲームスタート。

無人島で様々な素材を拾い集めてアイテムを作成し、拠点を作り女の子と暮らす。

無人島だけに、のんびりした時間の中、ハウジングや食料確保に勤しみながら女の子とイチャイチャするという、夢の様な体験をする事が出来る。グラフィックも美しく、その疑似体験をよりリアルに感じさせてくれる。

サバイバル要素があるものの、本格的なものではなく手軽にプレイ出来る。

というのも、このゲームはいわゆる18禁ゲームであり、真のゲーム性は自分で作った女の子とHする事にあるからである。(steam版でエロを堪能する為には、別途エクスタシーパッチを導入する必要がある)

エロシーン(詳しく書かないが)は、制作会社「ILLUSION」の十八番でインタラクティブなもの。女の子とのシーンに応じてマウスをグリグリ動かす事で過激なプレイをすることが可能だ。

女の子は、(ある程度行動を誘導することは出来るが)無人島内で自由に過ごしている。散歩したり、動物と戯れたり、釣りをしたり、料理を作ったり、お風呂に入ったり、・・・と、そんな女の子の行動を見ているだけでも楽しい。

そして、一番のハマり要素は、女の子とそのコスチュームを作る事である。

女の子は、素体を元に各種パラメーターをスライダーで調節して作るお馴染みのタイプ。素体自体の出来が良く、調節程度でかわいい女の子を作成する事が出来る。

勿論、自分好みにする為に、各種パーツが細かく分割されていて、自由な調節が可能。髪の毛の長さやなびきまで調節可能な優れたメイキング機能だ。

コスチュームは、各パーツを組み合わせ、パーツの色やテクスチャを変えて作っていく。各種パーツは、角度を変える事も出来るので、アイデア次第で様々なコスチュームを作る事が可能だ。

こうしたクリエイト系ゲームは、自分好みのモノを作り出していくところが一番面白いわけで、特にキャラクターを作るというのは、同じ人間(に近い形)なので思い入れが強くなる。

コスチューム制作時は、身に着けるキャラをイメージして、そのキャラの性格に合う様に作り出していく。ここに思い入れが重なり、それがキャラクターへの愛着に繋がっていく。

この過程に面白さを見出せるのだ。

キャラクターを作り込む事が出来るこのゲームは、そうした自分で作りだしたキャラクターへの愛着が強くなるゲームだ。

更に、そういったキャラクターと過ごす為に、理想の拠点を作る為にプレイを続けるという、好循環が生まれる。

正直、エロ無しでも十分面白いが、そこは男の子、無人島でハーレム生活も良いではないか!(笑)


2019年に続き2位にランキングされたのは「Fight Angel Special Edition」。正確には、2019年はヴァージョンアップ前のいわゆる「無印」版だが・・・

Fight Angel Special Editionは、前作「Fight Angel/格斗天使」(以下無印)のヴァージョンアップ版。大きな変更点は、リアルキャラ寄りだった無印版からアニメ調キャラにキャラクターモデルが変更された事。

逆に言うと、ゲーム部分の仕様はほぼ変更がなく、単純にキャラクターを置き換えただけの内容だ。その為、正確にはヴァージョンアップ版とは言いにくい。

もう一つの変更点として、クラブモードの追加があるが、これはキャラクターがダンスするだけのゲームとは全く関係ないモードである。 まぁ、オリジナルコスチュームを着せてキャラクターを躍らせる事が楽しい、というプレイヤーもいるだろうが、個人的にそれはゲームではないと思っている。

このSpecial Edition(以下SE版)の登場で無印版は配信停止となり、完全に置き換えられる事となった。

個人的に無印のリアルキャラが好きだったので、当初はかなり残念な思いをしたのだが、後日追加DLCとしてリアルキャラに対応した。

それでも、アニメ調キャラの下にリアルキャラが置かれた状況には釈然としないものがある事も確かだ。ただ、これは本当に個人的な主張である。

さて、無印版から乗り換える形でプレイを続けていたのだが、無印版を元にしたゲーム紹介ブログ、各キャラ別攻略ブログ等が年初に完結していた事と、正直馴染めなかったアニメ調キャラでプレイモチベーションは下がり気味だった。

しかし、このゲームにある(謎の)ランキングシステムが俄然プレイモチベーションを支えてくれた。

それが、リーダーボードのレートというランキングで、CPU戦をプレイする毎に溜まるポイントのランキング。言ってみれば、どれだけこのゲームをやり込んでいるか、というランキングだ。

無印版からあるランキングで、当初からランク入りしていて、1位を獲得していた。

このゲームは自分で作ったキャラが脱衣格闘する様を見るゲームで、格闘ゲームとしてやり込む要素はほぼ無い。なので、格闘ゲームとしてやり込む事は余程の変わり者か、自作キャラクターが好きで堪らない人だけだろう。

SE版となり、より多くのプレイヤー層にアピールする為のアニメキャラ移行で、(恐らく)プレイ人口は伸びたのだろうが、それでもやり込む人は少なく暫く1位を独走していた。

そこにある日突然私のポイントを上回るプレイヤーが登場した。突然1000ポイント以上の差を開けられ2位に転落していたのだ。(モチベーションが下がっていたが、ほぼ毎日プレイしていたのに!?)

アーケードモード1回クリアで貰えるポイントがおよそ20ポイントで、1回のクリアに15~20分掛かる為、一体どれくらいの時間を掛ければ追いつくのだ?という感じで、かなり愕然とした記憶がある。

幸い、というか、そのプレイヤーはそれからほぼポイントを伸ばす事が無かった為、毎日コツコツプレイしていき無事1位を奪還する事が出来た。

先にも述べた通り、このランキングはどれだけこのゲームを格闘ゲームとしてプレイしているかというランキングで、上手い・強い等のランキングではない。

そんな(ほぼ)意味のないランキングだが、それでも、無印版から世界一やり込んでいるという自負を得る為こだわり続けた。


そんな、ゲームプレイに対するこだわりと共にやり込み、ブログ記事やプレイ動画も充実していった事が実に印象深いゲームである。


2020年のベストゲームは、文句なくこのCountersnipe」で決まりだ。

ゲームとしては至極単純で、画面内の敵を見つけてライフルで狙撃するだけ。相手より多く敵を倒した方が勝つという単純ルール。操作もマウスのみで可能なのでお手軽。とにかくカジュアルに(基本無料で)楽しめる部分が一番ハマった理由だ。

このお手軽さと基本無料という表記から想像できるかもしれないが、元はブラウザゲームで、当時もやはりハマってプレイしていた。ブラウザゲームらしく、短時間でサクッとプレイ出来る部分は大きい。暇つぶしにはもってこいだ。

ただ、暇つぶし以上にハマってしまった理由は、使用するライフルの強化要素だ。

登場する各ライフルに、スコープやバレルの強化等のアイテムが用意されていて、装備する為には(無料の場合)やり込まなければならない。

強化後は、あからさまに強くなるので楽しくて仕方がないのだ。

ブラウザ版でも多数のライフルは勿論、バイポッド等の強化アイテムでのパワーアップはあったが、ここまで多岐に渡る強化はなかったと記憶している。


さて、スナイパーゲームが好きになった理由の一つに、映画の存在がある。

「山猫は眠らない」という映画で、スナイパーのストイックさが伝わる実に面白い映画だった。(ちなみに、この映画はシリーズ化されているが、面白いのは1のみである)

そんな映画の主人公になれるようなゲームを好きになる事は必然と言えないだろうか?


そんなわけで(?)元々スナイプ系のゲームは好きで、ハマる傾向にあるのだがその原体験は、Xboxでプレイした「ゴーストリコン」だ。

ゴーストリコンは、分隊を指揮してミッションを達成するFPS。

これはこれで面白く、全てのミッションをクリアした事は言うまでもないのだが、その分隊で主に使用していた兵科がスナイパーだった。

全てのミッションをクリア後は縛りプレイとしてスナイパー1人でミッションを達成する(全員キル)をしたりして楽しんでいた。(余談だが、この縛りプレイで、ミッション達成までのトライ&エラーが苦にならない体質になった、とも言える)

スナイピングの面白さは、相手が気付かない(遠距離)場所から一方的に攻撃する、という優越感かもしれない。

若干ひねくれた性格かもしれないが、そんな優越感を手軽に体験できる事と、やり込み要素のバランスが良く、長い時間を費やしてプレイしたこのゲームが、2020年のベストゲームである。


<総評>

2020年も、主にsteamを利用して多くのゲームをプレイしてきた。

前年と異なり、攻略重視のゲームよりもカジュアル志向のゲームを多くプレイしてきたように感じる。しかも、そのカジュアルなゲームをやり込むというプレイスタイルだった。

1位の「Countersnipe」が最たるものだが、カードゲーム「ShadowHand」も全チャプター星3つ獲得まで粘り強くプレイした。


いわゆるハマってプレイするというのは、そのプレイヤーにとって、どこかにプレイモチベーションを維持させる要素が引っ掛かっている状態だ。そして、多くの場合実績以外の部分にその要素が存在する。

まぁ、意地でプレイする場合もあるが、そうした場合、往々にして道半ばにして諦める事が多い気がする。

多くは自己満足の世界なのだが、そんな琴線に触れるようなゲームに出会えた事は素直に嬉しいし、来年も良いゲームに出会える事を祈っている。


忘れてならない事は、ベストゲームに登場しなかったゲームも楽しんでプレイしたという事。これからも、そういったゲームも含めてゲームの楽しさを伝えていきたい。

いわゆるクソゲーも含めて、ね。(笑)

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