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  • 執筆者の写真竜騎士

思い出ゲーム10本勝負(5)

更新日:4月13日

このコラムでは、私がこれまで触れてきたゲームの中で、特に記憶に残るゲームを紹介していく。尚、「触れてきた」という意味は、実際に遊んだ、というだけではなく、見掛けただけ、というゲームも含む。まぁ、本当に気になるゲームについて、思い出を語っていく内容がメインとなる。また、各作品に関して詳しいデータ(発売時期等)は述べないし、記憶の希釈で間違っている部分もあるだろうが、ご容赦願いたい。


では、早速行ってみよう!


①「アラビアンファイト」

セガが業務用で発売したベルトスクロールアクション。

タイトル通り、アラビア世界をモチーフとしており、4人の主人公から1名を選んでプレイする。

操作は、8方向1レバー+2ボタン。レバーでキャラの移動、ボタンはそれぞれ攻撃、ジャンプ。ボタン同時押しでメガクラッシュ(アイテム取得時は魔法攻撃)と実にオーソドックス。


発売時期がストⅡ発売時期と重なっていたが、まだベルトスクロールアクションの需要があった時期。当時ストⅡの対戦人気はまだそれほど大きくなく、ゲーセンにはバラエティ豊富なジャンルのゲームが多数置かれていた。

個人的に「ファイナルファイト」からベルトスクロールアクションというジャンルが好きになり、ゲーセンにあった同ジャンルは大体プレイしたモノで、このゲームも例外では無かった。

ゲーメストの紹介記事で見たアニメ調キャラは魅力的であり、中でも女性キャラである「ラマーヤ」に一目惚れ。彼女を操る為だけにコインを投入していた。

・・・とはいえ、このゲームをやり込んだ記憶はない。務めていたゲーセンに入荷もしていたし、プレイする機会は普通にあったのだが、如何せんゲームがつまらなかった・・・^_^;

つまらない原因は多いが、とにかく操作感が悪い。上下の移動の際、遠近法でキャラが描き変わる為か、どこか引っ掛かる感覚がある。更に、ダッシュ攻撃等攻撃を当てた時の爽快感(当ててる感)がほぼ無い。

グラフィックの質自体はかなり高く、敵出現時の演出等も凝っているのだが、基本のゲーム部分が全くなっていない。以前紹介した「バーニングライバル」と全く同じ轍を踏んでしまっている。

このゲームに関しては、とにかくラマーヤの魔法の演出アニメーションだけが、記憶に残っている。それだけのゲームなので、当然移植には恵まれていなかったが、めでたく(?)

「アストロシティミニ」に収録されているので、興味を持たれた方は購入を検討されては如何だろうか?


②「EDGE エッジ」

TGLがPCで発売したベルトスクロールアクション。

操作は1レバー+2ボタン。レバーでキャラの移動・ジャンプ。ボタンは攻撃とガード(空中ガード可)。ボタン同時押しでメガクラッシュ。

ジャンプ中下方向で下突きや、ダッシュ中下方向でスライディング等、多彩なアクションを行う事が出来た。


今と違い、当時はPCのアクションゲームというのは珍しい部類で、アーケードからの移植が多かったX68000やFMーTOWNSを除き、PCはRPGやAVG、SLGに向いていたのだ。

そして、当時PCで発売されるゲームの殆どは、美少女ゲームというエロゲーだった、と言っても過言ではない状況であり、その中でニッチジャンルであるアクションゲームを発売したTGLには漢気を感じたものだ。(とはいえ、同社はきっちりエロゲーも発売していたが・・・)


このゲームは当時所有していたPC-98でプレイしたのだが、PCパワーの無さも有り、操作が思う様に出来ず、ステージ1をクリアした記憶がない。

現在プロジェクトEGGにて同ソフトを入手したのでリベンジに燃えるが、やはりステージ1がクリア出来ない・・・時を経ても全く同じ場所で詰まるという屈辱・・・^_^;

で、当時のゲームのデフォルト仕様であるビジュアルシーンでは、若干のお色気要素があり、プレイ意欲を増幅させていた(?)

ついでに、作品の世界観が、やはり当時流行していたサイバーパンクな世界観で、個人的に好きな設定だった。


③「アドヴァンスト V.G.2」

上記②の「EDGE」を手掛けたTGLが制作したエロゲーは、PCで発売された対戦格闘ゲームの「ヴァリアブル・ジオ(V.G.)」である。(発売は「戯画」だが、これはTGLの別ブランドだ)内容は、最強ウェイトレスを決定する格闘大会「ヴァリアブル・ジオ」を舞台に女子が戦うという内容で、当時としても「なんだその設定?」という、取って付けた設定にげんなりしたモノだ。

というのも、当時のエロゲーは、エロいグラフィックが表示されれば内容は2の次3の次という状態であり、とにかくエロゲー出せば売れる!という時代で、バブルに溺れた状態で次々に発売されるエロゲーにユーザーも甘んじていた為、ゲームとして面白いかどうか、は考えられる状態では無かった。

このV.G.は、単純に当時ゲーセンで大流行していた「対戦格闘ゲーム」にエロ要素を加えれば売れる!という打算の元発売された事は目に見えていたが、先に述べた様にアクションゲームに向いていないPCで開発した事については敬意を表する。

さて、そんな中、エロゲーを家庭用機に移植するというムーブがちらほらと現れた。勿論そのまま移植は出来ないのでご褒美グラフィックに関しては大幅にアレンジを加えられる。

しかし、このムーブは裏を返せばエロが無くても面白い(売れる)と判断されたからであり、そんな中にV.G.も含まれていた。(まぁ、コレに関してはまだ対戦格闘のネタの一つという位置付けだったと思われる)

そこから更に月日が経ち、完全に家庭用に特化したV.Gが「アドヴァンストV.G.」であり、その続編が紹介する2という事になる。(ややこしい・・・)

ゲーム内容は、ほぼSNKのK.O.Fである。キャラクターデザインからキャラの動き、ゲーム内のシステムまでまんま。この事を見ても、コンシューマ用の対戦格闘ゲームは(アーケードゲームの)パロディや二番煎じであり、やり込む価値が低いと感じていた。

ただ、このゲームは、EX必殺技や超必殺技、空中ガード、ガードキャンセルと、当時の2D対戦格闘ゲームで出来た事がほぼ出来る。これだけでやり込む価値があるかと問われると否、であるが、PCでアクションを出した様に、心意気だけは評価できると思う。

結局、エロゲーからの流れでこのシリーズを追いかけていたのは、単純にぬるい対戦格闘が好きだったからだ。


④「SPY VS SPY」

ケムコがファミコンで発売した戦略アクションゲーム。

スパイとなり、マップ内に隠されている機密文書・鍵・現金・パスポートを入手して出口から脱出する事が目的。VSとある通り、1P(白)2P(黒)のスパイとなって対戦するゲームだ。

相手が持っているアイテムは、相手を倒す事で入手できる。同じ部屋で鉢合わせた場合は、直接(武器で)殴る事で戦うが、相手の行動を読んで罠を仕掛け、相手を行動不能にして奪う事も可能。罠は数種類用意されていて、各罠に対処法もある。


最終的に4つのアイテムを奪えば良いわけで、その為の読み合いが重要なゲーム。シンプルだが奥が深く、ハマってしまう面白さがある。


このゲームは、当時学校の近くにあった模型店で購入した記憶がある。模型店といったが、ボードのシミュレーションゲームも売られていたので、ちょっとしたホビーショップという趣の小さな店舗だった。ファミコンブームに乗りソフトも扱う様になっていた様だ。

このお店では、主にボードのシミュレーションゲームとTRPG(D&D)のルールブックを購入していた。(模型・プラモ)にはあまり興味が無かったのだ。

ファミコンソフトも、ここで購入したものはこの「SPY VS SPY」だけだった。更に言えば何故ここで購入しようとしたのかも謎だ。


ちなみに、ゲーム自体は海外のアニメが原作なのだが、観てみるとすごく面白いし、ゲームは原作の雰囲気をよく表現できていると感じる。

機会があれば、原作アニメも観て頂きたい。

で、一番の思い出は、ソフトの読みが「スパイ アンド スパイ」という事実。VSだから対じゃないんかい!とずっと思っている。(笑)


⑤「富士山バスター」

カネコが業務用で発売した対戦格闘ゲーム。

操作は8方向1レバー+4ボタン。レバーでキャラの移動・コマンド入力。ボタンはそれぞれ弱・強のパンチとキック。

タイトル通り(?)和風キャラが戦う対戦格闘ゲームだ。

このゲームは(も)、当時勤めていたゲーセンに入荷していた。ストⅡのヒットで対戦格闘ゲームを各社が出していた時期だが、システム的にストⅡとほぼ変化が無いゲームばかりだったので、違いを出す為に各社「キャラクター」を重視する様になっていった。

このゲームは、先に述べた様に和風キャラが戦うのだが、キャラデザインがかなりキテいて、芸者やら河童やら、壊れた日本のイメージのキャラばかりだ。将軍はロボットだし・・・

当時はこのギャグに喰いつき、変なキャラを動かす為にプレイしていた。個人的にお気に入りは火消しの「さぶ」。笑えるし、強かった。

正直、ゲームとしては大味すぎて面白くなかった。それでも、キャラクターを動かす事が楽しくてプレイしていた。

今思えば、このキャラクターを動かす事に面白さを感じるプレイ方針は、現在まで続くもので私のゲームプレイの方針はブレていない、と改めて感じる事が出来る。


ちなみに・・・カネコは、対戦格闘ゲーム以外にも幅広いジャンルのゲームを発売していたメーカーであるが、こと対戦格闘に於いてはデータイースト並みに妙なゲームを作っていた。(と言っても、記憶にあるのは、この富士山バスターと続編の「大江戸ファイト」だけだが・・・^_^;


⑥「ドッキン💛美奈子先生」

*以下はアダルト作品のレビューに付き、18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。

「わたなべ わたる」氏原作のエロ漫画をアドヴェンチャーゲームにした作品。

テクノハウスなる怪しげなメーカーが発売していた。

このゲームをプレイした事はないが、氏の漫画は好きだったので、雑誌の広告を見ながら購入を考えていたモノだ・・・が、当時すでにカクテルソフトの「きゃんきゃん★バニー」等グラフィッククオリティの高いゲームを遊んでいたので、一昔前の匂いのするこのゲームを購入する事は無かった。

もう一つ、漫画原作のゲームというモノに食指が伸びなかった事もある。この頃の漫画原作のゲームは、取り込み画像の作品が多く、グラフィック的に荒いイメージがあり、原作の雰囲気を楽しめなかったのだ。(今見ると、コレはコレで味があるのだが・・・)


⑦「カプセルグラウンド」

「田中工房」制作のフリーゲーム。

移動数や行動開始時間、攻撃範囲等が異なるユニットを配置し、お互いの塔を破壊しあうデッキ構築型の戦術ゲーム。面白いのは、行動がターン制ではなく敵味方共にユニットセット後同時に動き出す事。相手の動きを読んでユニットの移動・攻撃箇所を設定しなければならない。各ユニットの特徴を知る事が勝利への道だ。


このゲームを始め、steamでゲームを購入し出す前はフリーゲームをプレイしまくっていた。まぁ、単純にタダで遊びたかった、という貧乏性が出ていたのだが・・・^_^;

フリーゲームは2つに分類され、先ずはこのゲームの様な同人ゲーム(全ての同人ゲームがフリーゲームではない)、もう一つは大手メーカー等による体験版がある。

今回は前者である同人ゲームを取り上げるが、こうした同人ゲームには、小粒ながらキラリと光る良作が多々見受けられる。失礼ながら同人ゲームは大抵期待せずにプレイし始めるので、このゲームの様に思わぬ掘り出し物に当たると、その印象はより深くなる。


最近はAIを使用した画像を用いる事で、ノベルゲームを中心に一定のクォリティが保証されている同人ゲームだが、結局の所、ゲームとして面白くないモノは評価に値しないのだ。


⑧「ランブルローズ」

コナミがPS2で発売した女子プロレスゲーム。

WWEのディーバ達を主人公にした様なゲームで、エロカワイイ女子レスラーを操るプロレスゲームとなっている。

プロレスゲームとしては平凡な出来で、画面構成を含め、操作系はユークスの「エキサイティング・プロレス」(シリーズ)とほぼ同じ。

一応、オリジナル要素としてエロい技を受けるとゲージが上がり、一定値でエロいポーズで行動不能になる・・・的な演出があったと思う。


上記の様に、女子レスラーをエロ目線で描いた内容で、ゲーム内容より入場シーン等の演出に大きな力を割いている。

発売前から雑誌などでは、キャラクターのCGグラビアを掲載していて、その点をこれでもか!とアピールしていた。

ゲームというよりCG美女のプロモーションビデオのような印象を受けたのだが、これは、同時期に対戦格闘ゲームDOAのキャラクターを使用したビーチバレーゲームが出ていて、そのプロモーションに倣ったモノと見受けられた。

このゲームが発売された当時は、生活環境が変わろうとしていた時期であり、ゲームにのめり込んでいる場合では無かったのだが、キャラクターの魅力にやられてプレイしていた記憶がある・・・^_^;

お気に入りキャラは、戦う看護婦「アナスタシア」と、戦う教師「ミス・スペンサー」。


ちなみに、続編である「ランブルローズXX(ダブルエックス)」も発売されたが、キャラクターモデルが変わり、中途半端にリアル系になった為購入はしなかった。この辺り、DOA5LRに感じた違和感と似ている。リアルなら、とことんリアルにすべきだが、中途半端は単純に見苦しいだけだ。


⑨「雀JAKA雀」

elfがPCで発売した麻雀ゲーム。

当時のPCゲーム界は、elfを筆頭とした美少女ゲームメーカーが市場で幅を利かせており、総情報量も、一般PCゲーム誌よりも美少女ゲーム誌の方が多かったのではないか?と思われる程であった。

elfに関しては、個人的に思い入れのあるメーカーである事は述べてきたが、これまで同社は一貫して「遊べる」美少女ゲームを作り続けてきた。それは、AVGであったりRPGであったりしたわけだが、麻雀ゲームはこのゲームが初参戦ジャンルだった。

ゲーセンではお馴染みの脱衣麻雀であるが、PCゲームに於いては当時としてもマイナーなジャンルで、麻雀を嗜まない身としては、何で麻雀ゲームを出すかな?と疑問に思っていた。

ゲームとしては、イカサマありの(基本)4人打ちの本格的な内容。

よく覚えていないが、ストーリーモードがあり、街の雀荘で勝ち進む毎にストーリーが進んでいったと思う。

elfらしく、グラフィックレベルは高く満足度が高い。

そのグラフィックだが、いわゆる「沙織事件」以降各社の自主規制が始まり、局部描写に関してはモザイクもダメ的な、行き過ぎた規制が行われていた様な・・・

そんな中、elfは何も描かないという対応だった。モザイクもなく、つるっとしたグラフィックは、想像力を刺激するどころの騒ぎではなく、エロさはほぼ感じられなくなっていった。

elfは、同級生(シリーズ)のヒットで美少女ゲームメーカーとして突き進んでいく事になる。そういう意味では、この何も描かないという戦略は当たったのかもしれない。


⑩「飛翔鮫」

タイトーが業務用として発売した縦スクロールシューティング。

8方向1レバー+ショットとボンバーの2ボタン仕様。

発売はタイトーだが、開発は東亜プラン。

同様のゲームで「タイガーヘリ」が存在するが、実質このゲームがボンバー系縦スクロールシューティングのスタンダードだと思っている。


このゲームは、専門学校時代、学校近くの路地裏にあったゲーセンでプレイしていた。

何回か述べているが、基本的にシューティングゲームは苦手な部類なのだが、このゲームはそこそこプレイしていた記憶がある。というのも、ゲームの音楽が心地良く、半分はそれを聞きたいが為にプレイしていた。

開発が東亜プランと述べたが、それを知ったのは後の事だ。アウトゾーンを始め、東亜プランのGMが好きな身としては、このゲームの音楽に惹かれていた事は当然の成り行きだった、という事なのだろう。

ゲームのボンバーがいわゆる「落下型」(ボタンを押してからタイムラグがある)タイプで、演出的に好きだったのだが、このタイプの「雷電」も好きなので、その趣味はこのゲームで培われたものかもしれない。



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